TomTom Maps API
2025年11月20日 15:30
GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVTなどの複数のGISフォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrainへの変換や公開が可能なワンストップ3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。
概要
TomTom Maps APIは、オランダに本拠を置くTomTom社が提供する地図・位置情報サービスプラットフォームです。世界中の高精度な地図データとリアルタイム交通情報を活用し、開発者に向けてAPIやSDKを提供しています。主な機能には、地図表示、ルート計算、ジオコーディング、リバースジオコーディング、交通渋滞データ、POI検索などがあり、自動車業界や物流、モビリティサービスを中心に広く利用されています。特にナビゲーション技術に強みを持ち、カスタムアプリケーションやモビリティソリューションの基盤として活用されています。

データフォーマットの概要
TomTom Maps APIの開発構成は主に次の4つのモジュールに分類されます:
- 地図コア層:地図データ処理、ベクトルタイルのレンダリング、リソース管理、地図制御機能。
- SDKラッパー層:Web、iOS、Androidなど各プラットフォームに対応したAPIインターフェース。
- 基盤ライブラリと外部ライブラリ:HTTPクライアント、キャッシュ管理、暗号化モジュールなど。
- 機能モジュール:ルート計算、交通情報取得、ジオコーディング、POI検索、ナビゲーションガイドなど多数のサブモジュール。
長所
- 高精度な交通情報:リアルタイムの交通渋滞や規制情報に対応し、正確なETA(到着予測時間)を提供可能。
- ナビゲーション特化:自動車メーカーに長年採用されてきたナビゲーション技術をベースに、高信頼性のルート案内を実現。
- グローバルカバレッジ:世界中の地図データをカバーし、定期的なアップデートで最新情報を保持。
- POI(施設情報)の充実:ガソリンスタンド、駐車場、レストランなど、多様な施設情報を検索可能。
- 開発者向けの豊富なAPI:地図表示、ルート探索、交通情報、ジオコーディングなどを統合的に利用可能。
短所
- カスタマイズ性の制限:MapboxやOpenLayersと比べると地図デザインの自由度はやや低い。
- コスト面:商用利用ではAPIコール数に応じた課金が必要で、大規模利用時にはコストが高くなる。
- 学習コスト:APIの種類が多いため、初学者には習得に時間がかかる。
- 競合との差別化:Google Maps APIなどと比べると、開発者コミュニティの規模がやや小さい。
- 一部機能の地域依存:交通情報やPOIの精度は地域により差がある。
応用シーン
TomTom Maps APIは、自動車ナビゲーション、物流・配送最適化、ライドシェアやオンデマンド交通サービス、都市交通の可視化、スマートシティのインフラ管理など、幅広い分野で利用されています。特にリアルタイム交通データを活用したルート最適化やETA予測は、配送効率化や渋滞緩和に直結するため、モビリティ産業や交通政策において重要な役割を果たしています。また、POI検索機能を活用することで観光アプリや商業施設検索サービスにも応用でき、モビリティを中心としたデジタルサービスの基盤技術として成長を続けています。
例
1. マップ表示 API の概要。

2. アーバンホワイトモデル。

ファイルの開き方
1. TomTom Maps SDK の API キー。

関連地図サービス
NASA Earthdata API
Sentinel Hub - ESA
ジオコーディング API
LandsatLook Viewer API
参考
- https://developer.tomtom.com/
- https://www.tomtom.com/products/map-display-api/
- https://developer.tomtom.com/map-display-api/documentation/product-information/introduction
- https://developer.tomtom.com/blog/build-different/using-tomtom-data-apis-improve-delivery-eta-accuracy/