Routing API
2025年11月06日 19:56
GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVTなどの複数のGISフォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrainへの変換や公開が可能なワンストップ3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。
概要
Routing APIとは、2点または複数の地点間における最適なルートを計算・提供するナビゲーションAPIです。リアルタイム交通情報、距離、所要時間などをもとに、自動車、徒歩、自転車など多様な移動手段に対応。開発者はこのAPIを活用することで、正確なナビゲーション機能をアプリケーションに統合できます。
データフォーマットの概要
Routing APIサービスの基本構成は以下の通りです:
- コアソースコード:ルーティングロジックやHTTPリクエスト処理などの主なクラス・関数を定義するファイル群。APIの中心的な機能を担います。
- 設定ファイル:ルーティングルール、リクエストヘッダー、処理キューの設定など、サービスの動作に関わるパラメータを記述するファイル。多くはテキスト形式で、柔軟に読み込めます。
- サンプルコード・デモアプリ:Routing APIを実際のプロジェクトにどう組み込むかを示すコードやユースケース例を含み、導入をスムーズにします。
- ライセンス・ドキュメント:MITライセンスなどの利用規約と、導入手順やクイックスタートガイド、APIリファレンスを記載した技術文書が含まれます。
長所
- ユーザー体験の向上:混雑回避や移動コスト削減など、リアルタイムに最適ルートを提示することで、ユーザーの利便性が大幅に向上します。
- 簡単な統合:標準化されたAPI仕様により、ナビアプリ、物流システム、シェアリングサービスなどへの素早い統合が可能です。
- 多様な交通モード対応:車・徒歩・自転車・公共交通機関など、多彩な移動手段に対応し、幅広いニーズをカバーします。
- 動的更新機能:交通事故、工事、渋滞などの情報に応じてルートを即時変更し、常に最新のルートを提供します。
- 柔軟なカスタマイズ:有料道路の回避、天候連動、駐車場検索など、他のサービスと連携した拡張も可能です。
短所
- データ品質依存:地図や交通情報の正確さ・更新頻度に依存し、誤ったルート案内の原因となることもあります。
- コストと制限:高頻度利用時の課金や、無料版APIのリクエスト制限(QPS制限)などの制約が発生する可能性があります。
- プライバシー・セキュリティの懸念:位置情報の送信が必要なため、暗号化やプライバシーポリシーの整備が求められます。
- 複雑状況への対応力:災害時や一時的な交通規制にはリアルタイム対応が難しく、人の判断が必要になることも。
- ネットワーク依存性:オフライン環境ではサービスの利用が制限されるため、安定した通信環境が不可欠です。
応用シーン
Routing APIは多くの移動関連サービスに不可欠です。ナビアプリでは、リアルタイムで渋滞を避けるルート案内を提供し、物流業界では最短配送ルートの計算によりコスト削減を実現します。ライドシェアでは車両配車の最適化に寄与し、公共交通では乗換案内に活用。観光、フードデリバリー、緊急レスキュー、ドローン航路設計など、あらゆる空間移動シーンでRouting APIの活躍が見込まれます。
例
1. GoogleのRoutes API 。

2. Routes APIでGoogle Mapにルート描画。

ファイルの開き方
1. RouteAPIのPolylineをMap上に表示する。

関連地図サービス
Reverse Geocoding API
Sentinel Hub - ESA
OpenTopography API
オープンストリートマップ
参考
- https://developers-jp.googleblog.com/2023/06/maps-platform-routes-api.html
- https://www.ecomottblog.com/?p=15727
- https://qiita.com/asarashi/items/d2120b183df94961d14e