ZENRIN Maps API
2025年11月21日 17:31
GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVTなどの複数のGISフォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrainへの変換や公開が可能なワンストップ3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。
概要
ZENRIN Maps API(ゼンリン マップス エーピーアイ)は、日本の地図データ大手である株式会社ゼンリンが提供する、クラウドベースの地図・位置情報サービス向けAPIです。日本全国の詳細な地図情報、住所データ、道路・建物情報などを開発者に提供し、Webアプリやモバイルアプリにおける地図表示やルート検索、ジオコーディング機能を簡単に組み込むことができます。特に国内に特化した高精度のデータを備えており、ナビゲーション、物流、不動産、都市計画、観光など幅広い分野で利用されています。

データフォーマットの概要
ZENRIN Maps APIは、標準的なWeb APIとして提供されており、以下の形式を中心にデータの入出力が可能です:
- GeoJSON:空間データ交換の標準形式で、地点、ライン、ポリゴンなどの地理要素を扱うことが可能。
- JSON / XML:APIレスポンス形式として一般的に利用され、ルート情報や検索結果の受け取りに対応。
- Raster Tile(PNG/JPEG):地図画像タイルを効率的に配信する形式。
- Vector Tile(MVT):軽量なベクトル形式のタイルで、動的スタイリングや高精度の描画が可能。
- KML:Google Earthなど他ソフトとの互換性を重視した形式で、地理データの可視化や共有に利用可能。
長所
- 高精度な国内データ:日本国内の詳細な地図・住所・建物情報に強みを持ち、他サービスに比べて精度が高い。
- 幅広い機能群:地図表示、ルート案内、ジオコーディング、逆ジオコーディング、POI検索など多機能を統合。
- 日本市場特化:日本語住所の正確な処理や複雑な道路網への対応など、国内利用に最適化されている。
- スケーラビリティ:クラウドベースのため、大規模なアクセスやデータ処理にも柔軟に対応可能。
- 豊富な導入実績:物流、不動産、自治体など多様な業界で採用されており、信頼性が高い。
短所
- 利用範囲の制限:主に日本国内データに特化しているため、海外展開やグローバルな地図データ利用には不向き。
- コスト面:商用利用には従量課金が必要で、大規模サービスでは利用料が高額になる可能性がある。
- カスタマイズ性の制約:Google Maps APIやMapboxに比べると、デザインや機能拡張の自由度がやや低い。
- オープンデータとの連携不足:OpenStreetMapなどのオープンデータとの直接的な統合には限界がある。
応用シーン
ZENRIN Maps APIは、特に日本国内の高精度地図が求められる分野で活用されています。物流業界では配送ルートの最適化や到着予測、不動産業界では物件の位置情報や周辺環境の可視化に利用されています。観光分野では観光スポットや施設の位置情報を直感的に提供し、自治体や都市計画では道路網や公共施設の配置検討に役立ちます。また、自動運転やモビリティ分野においても、高精度な地図データ基盤としての活用が進んでいます。
例
1. ZENRIN Maps API を使用して、地図上に洪水の災害情報を重畳表示する。

2. ZENRIN Maps API を使用して、地図上に土砂崩れの災害情報を重畳表示する。

ファイルの開き方
1. 「ドローンルート検索機能」イメージ ※APIを利用して開発したイメージ図です。

関連地図サービス
OpenStreetMap
Carto
Leaflet
OpenLayers
参考
- https://drone.jp/news/20241126155549104494.html
- https://qiita.com/CodeWithBikram/items/514fe441e6a5592e3963
- https://developers.zmaps-api.com/