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NAD83(CSRS)（Canadian Spatial Reference System | EPSG:4617）
2025年11月04日 19:44
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概要
NAD83(CSRS)（North American Datum 1983 – Canadian Spatial Reference System）は、カナダ全域を対象とした地理座標参照系であり、EPSGコードは4617です。カナダ自然資源省（NRCan）によって管理・維持されており、北米基準測地系（NAD83）を基盤にしながら、カナダ国内の測地ネットワークの高精度化を目的として改良されています。CSRS版は、地殻変動や測地基準点の再測量結果を反映し、測位精度や一貫性を向上させたもので、カナダ国内の測量、地理情報システム（GIS）、および衛星測位（GNSS）に広く利用されています。
構成要素
- 基準座標系（Geodetic Datum）：NAD83(CSRS)（North American Datum 1983 – Canadian Spatial Reference System）
- 楕円体（Ellipsoid）：GRS80（Geodetic Reference System 1980）
- 測地基準：カナダ全域に展開されたGNSS基準点ネットワーク
- 単位：十進度（経度・緯度）
- 対象地域：カナダ全域（州・準州を含む）
長所
- カナダ国内の測地データと高い互換性を持ち、全国的な位置精度の一貫性が確保できる
- GNSS測位に最適化されており、リアルタイム測位サービス（RTKやPPP）との親和性が高い
- 継続的な更新により、地殻変動や測地基準点の変化を反映可能
短所
- カナダ国外では精度や互換性が低下する場合がある
- 歴史的なNAD27や初期のNAD83データとの互換性を保つために変換作業が必要になる
- 一部の国際GISデータベースや古いソフトでは直接対応していない場合がある
応用シーン
NAD83(CSRS)（EPSG:4617）は、カナダ国内での測量業務、土木・建設プロジェクト、都市計画、環境モニタリング、資源探査など、多岐にわたる分野で活用されています。特に、GNSSを利用したリアルタイム測位（RTK）や高精度地理情報の取得において重要な役割を果たします。また、カナダ政府や地方自治体による地理空間データ整備、地図作成、災害管理、土地利用計画にも不可欠であり、地殻変動の解析や極地観測など科学的研究分野にも幅広く応用されています。
例
1. NAD83(CSRS) アップデート。
2. NAD83(CSRS) アップデート。
