Leaflet(リーフレット)
2025年11月21日 17:25

GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVTなどの複数のGISフォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrainへの変換や公開が可能なワンストップ3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。

概要

Leaflet(リーフレット)は、オープンソースのJavaScriptライブラリであり、軽量かつ柔軟な構造を持ち、インタラクティブな地図アプリケーションを容易に構築できるツールです。OpenStreetMap、Mapbox、Esri など複数の地図プロバイダをサポートし、タイルレイヤー、ベクターデータ、GeoJSONの描画やイベント制御など、幅広い機能を提供しています。そのシンプルなAPI設計と豊富なプラグインエコシステムにより、初心者から専門家まで幅広い開発者に利用されています。

データフォーマットの概要

Leafletは複数のデータ形式に対応しており、主に以下のようなフォーマットをサポートします:

  1. Raster Tile(XYZ, TMS):OpenStreetMap や Mapbox のベースマップを表示するための基本的な地図タイル形式。
  2. GeoJSON:ベクターデータ(ポイント、ライン、ポリゴン)の描画に対応し、スタイル設定やインタラクションも容易に実装可能。
  3. WMS / WMTS:OGC準拠の地図サービスからデータを読み込むことが可能。
  4. Image Overlay (PNG, JPG, TIFF):航空写真やカスタムマップをオーバーレイとして表示可能。
  5. Vector Tile (MVT):プラグインを利用して Mapbox Vector Tile を読み込み、高速なベクターデータの表示に対応。

長所

  1. 軽量で高速:本体サイズが非常に小さく、モバイル環境や低スペック端末でも快適に動作。
  2. シンプルなAPI:直感的なコードで地図を描画でき、学習コストが低い。
  3. 豊富なプラグイン:クラスター表示、ヒートマップ、3D可視化など、多様な拡張が可能。
  4. 高い互換性:主要なブラウザとモバイル端末に対応し、クロスプラットフォームで安定した利用が可能。
  5. オープンソースとコミュニティの充実:活発な開発者コミュニティにより、最新機能やバグ修正が継続的に提供される。

短所

  1. 3D表現の限界:CesiumやMapbox GL JS と比較すると、本格的な3D可視化には不向き。
  2. 大量データ処理の弱さ:数万件以上のベクターデータを描画する場合、パフォーマンスに制限がある。
  3. 一部の最新機能の不足:WebGL ベースの高度なスタイル表現やアニメーションには制限がある。
  4. 外部プラグイン依存:拡張性は高いが、公式以外のプラグインはメンテナンスが途切れる場合がある。

応用シーン

Leafletは、教育用のGISアプリケーション、観光案内マップ、防災情報可視化システム、IoTデータの位置情報表示、都市計画や交通モニタリングなど幅広い分野で活用されています。特に、軽量性と導入のしやすさから、スタートアップ企業や研究機関、自治体の公開用Webサービスで多く利用されています。また、プラグインを組み合わせることで、災害時の避難所情報提供マップや、環境データのリアルタイム可視化など、実社会での応用範囲が拡大しています。

1. 作成した地図-Jawg.Streets

2. 作成した地図-Jawg.Terrain

ファイルの開き方

1. ブラウザ/モバイル向け地図ライブラリ。

関連地図サービス

OpenStreetMap

Carto

Yandex Maps API

HERE Technologies

参考

  1. https://2ndart.hatenablog.com/entry/2022/06/01/170113
  2. https://live.osgeo.org/ja/overview/leaflet_overview.html
  3. https://gis-oer.github.io/gitbook/book/materials/web_gis/Leaflet/Leaflet.html
  4. https://ops.jig-saw.com/tech-cate/leaflet_maps