Pelias/geocode.earth API
2025年12月30日 09:11

GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVTなどの複数のGISフォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrainへの変換や公開が可能なワンストップ3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。

概要

Pelias / geocode.earth API は、住所と座標の双方向変換を提供するオープンソースのジオコーディングサービスです。住所から位置座標を取得するフォワードジオコーディング、および座標から具体的な位置情報を取得するリバースジオコーディングの両方をサポートしています。また、番地・通り名などの要素を分割して処理できる構造化ジオコーディングにも対応しています。さらに、オートコンプリート機能を備えており、地名入力時にリアルタイムで候補を提示し、名称・住所・座標などの詳細情報を返します。主な利用シーンとしては、地図サービスにおける高精度な住所検索、モバイルアプリでのリアルタイム位置ナビゲーション、空間分析のための住所データの座標変換などが挙げられます。

データフォーマットの概要

Pelias / geocode.earth API のファイル構成は、主に以下の要素から成り立っています。

  1. 設定ディレクトリ(config): 環境変数、サービスパラメータ、モジュール設定を格納し、データソース、API の挙動、外部サービス連携などを定義します。
  2. データインポートスクリプト(imports): OpenStreetMap や OpenAddresses など、さまざまなデータソース向けのインポートモジュールを提供し、データクレンジング、形式変換、空間インデックス構築を行います。
  3. API サーバー(api): クエリ解析、スコアリングアルゴリズム、結果フォーマット処理など、ジオコーディングサービスの中核ロジックを実装し、HTTP インターフェース経由で検索およびオートコンプリート機能を提供します。
  4. フロントエンドインターフェース(web): インタラクティブな地図、検索ボックス、結果表示パネルを備えたデモページを含み、開発者が API 機能を素早く検証できます。
  5. テストスイート(test): ジオコーディング精度、境界条件処理、パフォーマンス指標を検証するためのユニットテストおよび統合テストを含み、サービスの安定性を保証します。
  6. ドキュメントリソース(documentation): API リファレンス、デプロイガイド、コントリビューションガイドを提供し、一部のバージョンでは多言語翻訳やコードサンプルも含まれます。
  7. 依存関係管理ファイル: package.json(Node.js)や Dockerfile を通じて、実行環境、外部ライブラリ、コンテナ化されたデプロイ設定を定義します。

長所

  1. オープンデータ駆動:Pelias は完全にオープンデータを使用しており、データの透明性と信頼性が高く、商用 API に見られるデータ不透明性の問題を回避できます。
  2. グローバル対応:世界中の地域を対象としたジオコーディングサービスを提供し、国や地域ごとの地理データを扱えます。
  3. ローカル優先最適化:検索結果をユーザーの位置情報に基づいて最適化し、周辺地域の結果を優先的に表示できます。
  4. 多言語対応:複数言語をサポートしており、国際的な利用が可能です。
  5. 柔軟なデプロイ方式:ローカル環境への導入からクラウド利用まで、プロジェクト規模に応じた選択ができます。
  6. オープンソースコミュニティ:活発な開発コミュニティによって継続的に改善・拡張が行われています。

短所

  1. 導入・運用の難易度が高い:商用 API と比べて、設定や保守に一定の技術力が必要であり、小規模チームには負担となる場合があります。
  2. データ更新頻度の制約:オープンソースであるため、特に新興地域においては商用 API より更新が遅れることがあります。
  3. サービス安定性の確保が必要:セルフホスティングの場合、高可用性や安定運用を自ら担保する必要があり、運用コストが増加します。
  4. 機能面での差異:成熟した商用ジオコーディング API と比較すると、3D ジオコーディングやリアルタイム交通情報などの高度な機能が不足しています。
  5. 商用サポートの不足:活発なコミュニティはあるものの、専門的な商用サポート体制がなく、企業利用では独自の運用体制が求められます。

応用シーン

Pelias / geocode.earth API は、ジオコーディングおよび位置情報変換を必要とするさまざまなアプリケーションで利用されています。地図サービスでは正確な住所検索機能を提供し、ユーザーが住所入力によって迅速に座標を特定できます。モバイルアプリ開発においては、リアルタイムな位置ナビゲーションや周辺 POI 情報の取得を可能にします。データ分析分野では、構造化された住所データを地理座標に変換することで、空間分析や可視化を容易にします。また、物流・配送システムでの住所解析、不動産プラットフォームでの検索最適化、多言語対応が求められる国際向けアプリケーションにも適しています。オープンソースである点から、研究機関や開発者コミュニティによるカスタマイズ可能なジオコーディングツールの構築にも理想的です。

1. リバースジオコーディングは、指定した緯度・経度ポイントの周辺にある位置情報の一覧を返します。


2. 地震ハザードモジュールにおけるジオコーダ可視化ワークスペース。

ファイルの開き方

1. Pelias パーサーによる入力「Ontario, CA」の複数解釈結果。

関連地図サービス

Mapillary API

OpenRouteService API

MapQuest API

OSRM API

参考

  1. https://geocode.earth/opensource
  2. https://pelias.io/
  3. https://www.earthscope.org/news/nsf-funded-geocode-project-demonstrates-educational-impact-of-coding-and-using-large-real-world-datasets/
  4. https://geocode.earth/blog/2019/improved-autocomplete-parsing-is-here