Yandex Maps API
2025年11月21日 17:15
GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVTなどの複数のGISフォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrainへの変換や公開が可能なワンストップ3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。
概要
Yandex Maps APIは、ロシア発の大手IT企業Yandexが提供する地図・位置情報サービスであり、Webおよびモバイル開発者に向けて多様なAPIとSDKを公開しています。ロシアを中心に東欧・中東地域の詳細な地図データを強みとし、ルート検索、ジオコーディング、交通情報の取得、パノラマ表示など豊富な機能を提供。地図描画は高精細なタイルベースで実装され、JavaScript API、Android/iOS SDKを通じてアプリケーションに組み込むことが可能です。オフライン対応や公共交通経路検索なども備え、特にロシア市場や周辺国において強力なローカルナビゲーション基盤を構築できます。

データフォーマットの概要
Yandex Maps APIの技術構成は大きく以下のモジュールに分類されます:
- 地図コア層:タイルデータ取得、リソース管理、レンダリングエンジン、インタラクション制御など基本機能を提供。
- APIインターフェース層:JavaScript API、Android/iOS SDKを通じてアプリケーションから地図・位置情報サービスを利用可能。
- バックエンドサービス:ジオコーディング(住所⇔座標変換)、ルーティング、交通情報、パノラマビュー、地図検索などを提供するクラウド基盤。
- 外部ライブラリ・統合層:REST API、Webhook、外部システム連携機能を通じて、物流、配車、IoTなどのアプリケーションに統合可能。
長所
- ローカル精度の高さ:ロシア・CIS諸国における詳細な地図データと交通情報精度が高く、現地利用に強い。
- 多機能性:ナビゲーション、ジオコーディング、パノラマ、公共交通経路検索など多彩な機能を標準提供。
- クロスプラットフォーム対応:Web、Android、iOS向けに統合SDKを提供し、幅広いアプリ開発に対応。
- 無料枠の存在:一定数のAPIコールや地図利用が無料で可能、個人開発や小規模サービスに導入しやすい。
- ロシア語圏ユーザーへの親和性:Yandexエコシステム(検索、タクシー、ナビ)と統合され、地域サービスとの親和性が高い。
短所
- グローバルカバレッジの偏り:欧米やアジア地域ではGoogle MapsやMapboxと比べて地図の精度やデータ更新頻度が劣る場合がある。
- ドキュメントの言語制約:公式ドキュメントの一部はロシア語中心で、英語情報が不足しているため、国際開発者には学習コストが高い。
- エコシステム依存:Yandex独自のAPI仕様が多く、他サービスからの移行や統合に追加工数がかかる場合がある。
- 制限事項:無料利用にはリクエスト数の制限があり、大規模商用利用には有料ライセンス契約が必要。
- オフライン機能の制約:一部機能はオンライン依存であり、通信環境が不安定な地域では動作が制限されることがある。
応用シーン
Yandex Maps APIは、ロシアや周辺国での旅行・ナビゲーションアプリ、タクシー配車サービス、物流トラッキング、公共交通案内システムなどに広く利用されています。また、店舗検索や不動産ポータルにおける周辺環境の可視化、観光アプリでのパノラマ表示、IoT機器の位置管理など、幅広い分野に適用可能です。特にローカル交通データや生活圏情報を組み合わせることで、地域に根ざしたサービスを迅速に構築できる点が大きな魅力となっています。
例
1. Yandex.Maps サービスを使用して作成されたプロジェクト。

2. セキュリティキーを追加する。

ファイルの開き方
1. マップ スタイル エディター。

関連地図サービス
OpenStreetMap
Carto SQL API
TomTom Maps API
LandsatLook Viewer API
参考
- https://yandex.com/maps-api/
- https://www.drupal.org/project/yamaps
- https://yandex.com/maps-api/docs/map-style-editor/index.html
- https://ukit.com/help/yandex-maps-apikey