SuperMap iServer REST API
2026年03月11日 14:43

GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVTなどの複数のGISフォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrainへの変換や公開が可能なワンストップ3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。

概要

SuperMap iServer REST API は、標準的な HTTP プロトコルを通じて GIS の多様な機能を公開する、包括的かつリソース指向型のアプリケーションプログラミングインターフェースです。REST(Representational State Transfer)アーキテクチャスタイルに基づいて設計されており、地図サービス、データ管理、空間解析、3D 可視化、分散処理などの GIS コア機能を、URI によって一意に識別されるリソースとして提供します。REST 原則に厳密に従うことで、SuperMap iServer は複雑な GIS 処理をシンプルな HTTP インタラクションへと変換し、JSON、XML、HTML、バイナリ画像など複数の表現形式と、GET・POST・PUT・DELETE といった標準 HTTP メソッドをサポートします。この設計により、開発者、システムインテグレーター、GIS 専門家は、動的な地図表示、リアルタイム空間クエリ、大規模な分散空間解析などを実現する Web アプリケーションやモバイルアプリケーションを、企業の地理空間インフラとシームレスに統合して構築することができます。

構成要素

SuperMap iServer REST API は、サーバープラットフォームの機能モジュールを反映した階層型リソース構造に従って構成されています。

  • リソース階層構造:API はリソースを論理的なサービスグループとして整理しており、各サービスには固有のルート URI パターンがあります。例えば、マップサービスは /iserver/services/{serviceName}/rest/maps、データリソースは /data、空間解析は /spatialanalyst、3D 機能は /realspace などです。この階層構造により、サービスコレクションから個々のマップレイヤー、フィーチャ、または解析タスクへと直感的にアクセスできます。
  • サービスコンポーネント構成:REST リソースは XML 設定ファイルによって定義され、URI テンプレートがリソース実装クラスにマッピングされます。モジュール設定ファイル(例:mapRest、dataRest、spatialanalystRest)はエンコーダー、デコーダー、セキュリティ検証器を指定し、リソース設定ファイル(例:mappingResources.xml、dataResources.xml)はリソース ID、URL テンプレート、Restlet または JAX-RS に基づく実装クラスを定義します。
  • ドメインコンポーネント公開:API はカスタム Java ドメインコンポーネントを REST リソースとして自動公開する機能を備えています。コンポーネントクラスの public メソッドはリソースとして公開され、プリミティブ型パラメータのみを持つメソッドは {methodName}Result リソースとして URI パラメータで呼び出され、複雑なメソッドは {methodName}Results リソースとして POST リクエストと結果取得のプロセスを必要とします。
  • エンドポイント構造:主要なエンドポイントには、ワークスペースリソース(POST リクエストにより REST マップサービス、データサービス、OGC サービスを同時に公開可能)、マップコレクションおよび個別マップ表現にアクセスする maps リソース、分散空間解析タスクを管理する processingJobs リソースなどがあります。

長所

  1. 真の RESTful 準拠とリソース指向設計:ROA(Resource-Oriented Architecture)の設計原則に厳密に従い、すべての GIS 機能をリソースとして扱います。HTTP メソッドの意味も統一されており、GET は取得、POST は作成、PUT は更新、DELETE は削除を表し、直感的で一貫したプログラミングモデルを提供します。
  2. 包括的な GIS 機能公開:マップ描画、フィーチャ編集、空間クエリ、バッファ解析、オーバーレイ演算、ネットワーク解析、地形モデリング、3D シーン操作など、サーバー側 GIS 機能のほぼすべてを単一の統一 API で提供します。
  3. 多様な表現形式と豊富な意味情報:JSON、RJSON、XML、HTML、PNG、JavaScript など多様な出力形式をサポートし、クライアントは用途に最適なデータ表現を選択できます。また、豊富な HTTP ステータスコードにより、エラー診断や処理結果の確認が容易です。
  4. 柔軟な拡張性とカスタマイズ:SuperMap iServer REST SDK を提供しており、開発者はコアリソースの拡張、カスタムセキュリティコントローラーの実装、独自エンコーダーの追加、ドメイン特化コンポーネントの公開などを、プラットフォーム本体を変更することなく実現できます。
  5. 分散処理サポート:分散空間解析ジョブを作成・管理する専用 REST エンドポイントを提供し、密度解析、ポイント集約、オーバーレイ解析などの大規模処理をサポートします。入力および出力は CSV、UDB、空間データベース、HDFS など複数の形式に対応しています。

短所

  1. 包括的利用のための学習コストが高い:数十種類のサービスと数百のリソースを含む広範な API 構成により、開発者がすべての機能やリソースの利用方法を習得するには相当な時間と学習が必要です。
  2. プラットフォーム依存とベンダーロックイン:SuperMap iServer エコシステムに特化した独自 API であるため、他の地理空間サーバープラットフォームへ移行する際には大きな互換性の課題が生じます。
  3. 過去バージョンの REST サポートの制限:初期の SuperMap iServer バージョンでは REST API 機能が十分ではなく、競合製品と比較して RESTful サービスや最新の Web 開発パターンのサポートが不足していたと指摘されることがあります。
  4. 認証とセキュリティ設定の複雑性:保護されたリソースに対してトークンベースの認証をサポートしていますが、特に分散解析ジョブや複数ロール環境でのセキュリティ設定には慎重な設計と認証メカニズムの理解が必要です。
  5. バージョン互換性の課題:SuperMap iServer のメジャーバージョン更新に伴い API 構造や利用可能リソースが変化する可能性があり、サーバー更新時にはアプリケーション側の保守や改修が必要になる場合があります。

応用シーン

SuperMap iServer REST API は、サーバー側 GIS 機能へシームレスにアクセスする必要があるエンタープライズレベルの地理空間アプリケーションを構築するための基盤的統合レイヤーとして機能します。Web GIS ポータルやダッシュボードでは、軽量な JavaScript クライアントを通じてマップやデータリソースを利用し、動的な地図表示、レイヤークエリ、フィーチャ編集を実現します。空間データインフラ(SDI)構築においては、集中管理された地理空間データへの標準化されたアクセスを提供し、異なるシステム間でのデータ検索、共有、解析を可能にします。都市計画や緊急対応の分野では、分散処理エンドポイントを利用してバッファ解析、オーバーレイ解析、密度解析などのオンデマンド空間解析を非同期ジョブとして実行し、サーバー側の計算資源を活用できます。モバイルフィールドアプリケーションでは、中央データベースとのデータ同期、空間クエリの実行、オフライン利用向けの最適化マップタイル取得などに利用されます。さらに、システムインテグレーターは REST SDK を用いて独自ドメインのリソースを拡張し、特定業務向けの GIS ロジックをサービス層に組み込むことで、複数のクライアントアプリケーションから再利用可能なプラットフォームを構築できます。SuperMap iServer REST API の本質は、SuperMap iServer を単なるサーバー製品から、エンタープライズ IT アーキテクチャやクラウドネイティブ環境の中で連携可能なプログラム可能サービスプラットフォームへと変換する点にあります。

1. SuperMap iServer ストリーミングデータ技術構造フレームワーク。

関連地図サービス

GeoWebCache

OpenAerialMap API

GeoServer REST API

Planet Labs API

参考

  1. https://iserver.supermap.io/iserver/services/components-rest/rest
  2. https://www.supermapol.com/realspace/services/3D-ThreeDTilesCache-tileset/rest/realspace/datas/tileset