ジオコーディング API - Geocoding API
2025年11月20日 15:23
GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVTなどの複数のGISフォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrainへの変換や公開が可能なワンストップ3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。
概要
ジオコーディング API は、住所を地理座標(緯度・経度)に変換したり、逆に座標から人間が読める住所に変換したりするためのサービスです。マップや位置情報に関するアプリケーションで広く使用されており、ナビゲーションやロケーションベースサービス(LBS)の基盤技術の一つです。
データフォーマットの概要
ジオコーディング API は HTTP インターフェースとして提供されており、その呼び出しや利用に伴うプロジェクトでは以下のようなディレクトリ構成やファイルが一般的です。
- ソースコードディレクトリ
・APIリクエスト関連ファイル:PythonやJavaScriptなど、さまざまな言語で書かれたリクエスト用コード。・コンポーネントファイル:Reactなどのフロントエンドフレームワークで住所入力や位置表示を行うUI部品。 - 設定ファイルディレクトリ
・APIキー設定ファイル:apiKeys.js など。APIキーは環境変数で管理するのが理想。 - ツール関数ディレクトリ
・エンコード処理など、汎用ロジックを格納。 - ルートコンポーネントファイル
・アプリの中核となる App.js などの統合ファイル。 - 静的リソースディレクトリ
・画像やフォントなどの静的アセット。 - プロジェクト設定ファイル
・package.json:プロジェクト情報や依存ライブラリ、スクリプトなどを定義。・.gitignore:Gitに無視させるファイルやフォルダを指定。・README.md:プロジェクトの説明や使用方法を記載。 - エントリーファイル
・index.js など、アプリ起動時に読み込まれるエントリーポイント。
長所
- 正確な位置特定と空間マッピング:あいまいな住所(例:「東京都渋谷区〇〇ビル付近」)も正確な緯度・経度に変換し、空間解析やマップマッチングの精度を向上させます。
- LBSエコシステムの基盤:ナビアプリ、デリバリー、ライドシェア、SNSチェックインなど、リアルタイム経路検索や周辺情報取得の核となります。
- 業界横断的なデータ統合:GISと組み合わせることで、不動産価値評価、人流ヒートマップ解析、物流ルート最適化などが可能です。
- 自動化による効率化:手動での住所入力や座標修正を不要にし、大量住所処理(例:EC注文先、国勢調査住所の標準化)に最適です。
短所
- 住所解釈精度の限界:都市郊外や新興地域では精度が70%未満の場合もあり、誤った座標や結果なしになることがあります。
- ネットワーク依存・API制限:常時インターネット接続が必要で、GoogleやBaiduなどは無料利用に上限(例:1日2,500回)があります。
- 住所形式や意味の解釈が困難:「XXの近く」や「3号棟B区画」など、非標準的な住所や曖昧表現に対する処理が弱く、誤った位置を返す場合があります。
- データ更新の遅れと地域差:道路計画変更やデータ未整備の地域では、現実と大きくずれるケースがあり、特に発展途上国や地方で顕著です。
応用シーン
ジオコーディング API は、テキスト形式の住所を緯度・経度に変換することで、地図ナビゲーション、物流ルート設計、フードデリバリーや配車アプリでの位置補正、不動産価格と立地の相関分析、緊急通報時の迅速な住所特定などに広く活用されています。また、逆ジオコーディング(座標 → 住所)を通じて、SNS投稿時の現在地表示、商圏ヒートマップ分析、IoT端末の位置情報管理などの用途でも活用されており、LBS(位置情報サービス)を支える重要技術の一つです。
例
1. マンハッタンにある Google オフィスの建物入口機能を使用した実際の例。

2. 住所からジオコードを実行した結果を表示するサンプル。

関連地図サービス
NASA Earthdata API
Sentinel Hub - ESA
OpenTopography API
LandsatLook Viewer API
参考
- https://developers.google.com/maps/documentation/geocoding/overview?hl=ja
- https://www.onixnet.com/blog/utilizing-googles-geocoding-api-to-identify-building-entrances-outlines/
- https://maps.multisoup.co.jp/blog/1952/