RSO91(Revised Saberang Ordnance Survey 1991 | EPSG:29873)
2025年11月04日 19:52

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概要

RSO91(Revised Saberang Ordnance Survey 1991、EPSG:29873)は、マレーシア・サバ州(ボルネオ島北部)を対象とした測地基準および投影座標系です。この座標系は、地域の地形や測地環境に適合するよう調整されたものであり、特にサバ州におけるインフラ整備、土地管理、地籍測量、環境モニタリングなどで広く利用されています。RSO91は、以前に使用されていたRSO(Revised Saberang Ordnance Survey)座標系を改訂・更新したバージョンで、より高精度な位置参照を提供することを目的としています。

構成要素

  1. 基準座標系(Geodetic Datum):RSO91(基準楕円体はEverest 1830 Modifiedを使用)
  2. 投影法(Projection Method):Rectified Skew Orthomorphic(修正斜軸正形図法)
  3. 中心経緯度:北緯4度、東経115度(サバ州を対象とした設定)
  4. 単位:メートル(平面直交座標)
  5. 対象地域:マレーシア・サバ州(ボルネオ島北部全域)

長所

  1. サバ州に特化して設計されているため、地域内での測地精度が高い
  2. 修正斜軸正形図法を採用することで、対象地域全体にわたって形状や面積の歪みを最小限に抑制
  3. 土地利用計画、地籍管理、公共事業における実務で広く利用されており、行政・技術者にとって整合性の高い基盤を提供

短所

  1. サバ州以外の地域では適用性が低く、他地域への拡張利用は不向き
  2. 全球測位基準(例:WGS84)との直接互換性が限定的であり、変換作業が必要
  3. 一部の最新GISソフトウェアや国際的なデータセットでは標準サポートが不十分な場合がある

応用シーン

RSO91(EPSG:29873)は、主にマレーシア・サバ州における土地利用計画、都市開発、道路や公共施設などのインフラ整備に利用されています。また、地籍測量や森林管理、環境モニタリングなど、地理的な精度が要求される業務に最適です。特に、広域での土地境界管理や資源利用の最適化において重要な役割を果たしており、地域行政から民間の建設プロジェクトまで幅広い場面で採用されています。さらに、RSO91をベースにしたデータは、他の国際基準座標系(例:WGS84やUTM座標系)に変換可能であり、国際的なデータ統合にも対応可能です。

1. RSO91(EPSG:29873)。


2. QGISで開く。

関連座標系

RGF93

GGRS87

ETRS89-LAEA

NAD83(CSRS)

参考

  1. https://epsg.io/29873
  2. https://spatialreference.org/ref/epsg/29873/wkt.html
  3. https://gis.stackexchange.com/questions/46834/predefined-crs-and-custom-crs-problem-with-borneo-projection