Sygic Maps API
2025年11月21日 17:18
GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVTなどの複数のGISフォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrainへの変換や公開が可能なワンストップ3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。
概要
Sygic Maps APIは、スロバキア発のナビゲーションソリューション企業 Sygic が提供する地図・位置情報サービスのAPI群であり、特に旅行業界やモビリティ関連サービス向けに最適化されています。高精度な地図表示、ルート計算、旅行ガイドコンテンツ、興味点(POI)の検索・可視化といった機能を提供し、既存のアプリやWebサービスにシームレスに統合することが可能です。Sygic独自の旅行データベースや観光情報と組み合わせることで、ナビゲーションに留まらず、旅行体験全体を支援するプラットフォームとして利用できます。

データフォーマットの概要
Sygic Maps APIの開発構成は主に以下のモジュールに整理されます:
- マップレンダリング層:高精細なベクトルマップ、地形表示、POIデータの描画。
- ルーティングモジュール:自動車、徒歩、公共交通機関に対応したルート計算エンジン。
- 検索・ジオコーディングAPI:住所検索、POI検索、逆ジオコーディング。
- 旅行関連機能:観光地ガイド、宿泊・レストラン情報の統合、Trip APIなど。
- SDKラッパー:iOS、Android、Webに対応する統合ライブラリ。
長所
- 旅行分野に特化:観光情報や旅行ルート作成機能を備え、旅行系アプリやOTA(オンライン旅行代理店)に最適。
- オフライン対応:ナビゲーション技術の強みを活かし、インターネット接続が不安定な環境でも利用可能。
- 高精度なルート計算:交通規制や道路属性を考慮した正確なルート案内を提供。
- 豊富なPOIデータ:観光地、ホテル、レストランなどの詳細情報が統合されており、旅行者向けサービスに強み。
- 柔軟な統合:Webアプリからモバイルアプリまで対応でき、既存のプラットフォームに組み込みやすい。
短所
- 地理的カバレッジの差:MapboxやGoogle Mapsと比較すると、特に新興国や地方部ではデータ密度に差がある。
- 利用コスト:商用利用ではAPIコール数や機能ごとに課金体系があり、利用規模が大きい場合コストが高くなる。
- 開発者コミュニティの規模:グローバルではGoogle MapsやMapboxに比べると利用者が少なく、技術情報やサンプルが限られる。
- カスタマイズ性の制限:地図スタイルの自由度は高いが、Mapboxのような高度な可視化ライブラリに比べると制約がある。
- 交通データの地域差:リアルタイム交通情報は一部地域で限定的な場合がある。
応用シーン
Sygic Maps APIは特に旅行業界やモビリティサービスにおいて活用されています。オンライン旅行代理店(OTA)や観光アプリに統合することで、目的地検索からルート計算、観光プランニングまでを一貫して提供可能です。また、レンタカーサービスやカーシェアアプリではナビゲーション機能の中核として利用され、ホテル予約やレストラン紹介サービスとも親和性が高いです。さらに、オフライン機能によりインターネット環境が不安定な地域での旅行アプリにも適しており、ユーザー体験の向上に寄与しています。
例
1. Sygic API for Webで検索。

2. GitHub - Sygic/sygic-maps-kit-ios。

ファイルの開き方
1. GitHub - Sygic/sygic-maps-kit-ios。

関連地図サービス
OpenStreetMap
Carto SQL API
Yandex Maps API
LandsatLook Viewer API
参考
- https://www.sygic.com/
- https://www.sygic.com/blog/2017/search-with-sygic-apis-for-web
- https://github.com/Sygic/sygic-maps-kit-ios?tab=readme-ov-file