WGS84 / Pseudo-Mercator(Web Mercator,Web地图常用)– EPSG:3857
2026年04月03日 14:24
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概要
WGS84 / Pseudo-Mercator(EPSG:3857)は、現在のWeb地図サービスで広く利用されている投影座標系です。地理座標系である WGS 84 を基準とし、伝統的な Mercator projection をベースにWeb表示向けに簡略化した投影方式です。主にタイル型Web地図の描画を目的として設計されており、オンライン地図サービスやGISプラットフォームにおける標準的な表示座標系として利用されています。緯度経度(度)で表される地理座標をメートル単位の平面座標へ変換することで、地図の高速表示やズーム処理を容易にします。
構成要素
WGS84 / Pseudo-Mercator(EPSG:3857)はファイル構造を持つフォーマットではなく、地図投影および座標参照システムとして定義されるものです。主な構成要素は以下のとおりです。
- 基準座標系(Geodetic CRS):基準となる地理座標系は WGS84 であり、地球楕円体モデルを用いて地理位置を定義します。
- 投影方式(Projection Method):Mercator投影をベースにした疑似メルカトル投影を使用し、地球表面を円筒に投影して平面に展開します。
- 座標単位(Coordinate Unit):緯度経度(度)を平面座標(メートル)に変換して扱います。これにより距離計算やタイル描画が効率化されます。
- 座標範囲(Extent):X座標は約 ±20037508.34 メートル、Y座標も同様の範囲で定義され、世界地図全体を表現できます。
- タイルマップ構造(Tile-based Rendering):Web地図ではズームレベルごとに分割されたタイル構造と組み合わせて使用され、高速な地図表示を実現します。
長所
- Web地図との高い互換性:EPSG:3857は多くのWeb地図サービスで標準的に採用されており、タイルベース地図表示との互換性が非常に高いです。
- 高速な描画処理メートル単位の平面座標に変換されるため、ズームやパン操作などの地図表示処理が効率的に行えます。
- 広範なソフトウェア対応:ほとんどのGISソフトウェアやWebマッピングライブラリで標準サポートされています。
- タイル地図との親和性:ズームレベルごとに地図を分割するタイル方式との相性が良く、大規模な地図サービスでも高いパフォーマンスを維持できます。
短所
- 面積の歪みが大きい:高緯度地域では面積が大きく誇張され、実際の地理面積と大きく異なる表示になります。
- 極地域の表現が制限される:理論上は極点まで投影できますが、実際のWeb地図では約 ±85.051°までしか表示できません。
- 測地精度には不向き:距離や面積の正確な測定には適しておらず、分析用途では他の投影座標系を使用する必要があります。
- 楕円体を完全に反映しない:Mercator投影を簡略化した疑似方式のため、厳密な測地学的計算には適していません。
応用シーン
WGS84 / Pseudo-Mercator(EPSG:3857)は、主にWeb地図やオンライン地理情報サービスで利用されています。代表的な用途としては、オンライン地図表示、地理情報プラットフォーム、ナビゲーションアプリ、都市情報システムなどがあります。特にタイル型地図サービスでは標準的な座標系として採用されており、大規模な地図データの高速配信と表示を可能にしています。また、GISアプリケーションにおいても、Web地図との互換性を確保するための表示用座標系として広く使用されています。
例
1. WGS84 / Pseudo-Mercator(EPSG:3857)。

2. WGS84 / Pseudo-Mercator(EPSG:3857)。

関連座標系
Tokyo UTM Zones
WGS84 (G1674、EPSG:4979)
ガウス=クリューゲル投影
南アフリカ Lo 座標系
参考
https://epsg.io/3857
https://qiita.com/mg_kudo/items/089e257570c19aa15100
https://spatialreference.org/ref/epsg/3857/