DRG(Digital Raster Graphic)
2026年03月03日 15:02

GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVTなどの複数のGISフォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrainへの変換や公開が可能なワンストップ3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。

概要

DRG(Digital Raster Graphic)は、紙地形図を高解像度でスキャンし、地理参照情報を付加したラスターデータ形式です。主に米国地質調査所(USGS)が作成した地形図をデジタル化したもので、等高線、道路、水系、行政界などの地図情報を画像として保持します。DRGは地理座標情報を持つため、GIS上で他の地理データと重ね合わせることが可能であり、背景地図や参照地図として広く利用されています。

データフォーマットの概要

DRGデータセットは一般的に以下の要素で構成されます。

  1. ラスタ画像ファイル(通常はGeoTIFF形式):スキャンされた地形図画像本体を格納します。多くの場合TIFF形式で保存され、地理参照情報が埋め込まれています。
  2. ワールドファイル(.tfw 等):ピクセルサイズや回転情報、左上座標などの幾何変換情報を記録し、画像を正しい位置に配置するために使用されます。
  3. 投影情報ファイル(.prj):UTMや州平面座標系などの座標系情報を定義します。
  4. メタデータファイル:作成年、縮尺、図郭範囲、データ取得元などの補足情報を含みます。

長所

  1. 既存紙地図のデジタル活用が可能:従来の紙地形図をそのままデジタル環境で利用でき、過去の地図情報をGISに統合できます。
  2. 高い視認性:等高線や注記、地図記号などがそのまま表示されるため、視覚的な理解が容易です。
  3. 地理参照対応:座標情報が付与されているため、他のベクターデータやラスターデータと重ね合わせが可能です。
  4. 標準的な画像形式での保存:多くの場合GeoTIFF形式で提供されるため、さまざまなGISソフトウェアで読み取り可能です。
  5. 歴史的資料としての価値:過去の地形状況や土地利用状況の比較分析に活用できます。

短所

  1. ベクター情報を含まない:道路や等高線は画像として保存されており、直接的な属性検索や編集はできません。
  2. データ容量が大きい:高解像度スキャン画像のため、ファイルサイズが比較的大きくなる場合があります。
  3. 更新性が低い:元の紙地図に依存するため、最新情報への更新は困難です。
  4. 解析用途には不向き:画像データであるため、標高解析やネットワーク解析などの高度な空間解析には適していません。
  5. 投影・補正誤差の影響:スキャンやジオリファレンス処理の精度により、わずかな位置誤差が生じることがあります。

応用シーン

DRGは、背景地図としての利用や歴史地図の参照に適しており、都市計画や環境調査における基礎資料として活用されます。既存のベクターデータと重ね合わせることで、地形や地物の位置関係を視覚的に確認する用途に有効です。また、過去と現在の地形変化の比較、土地利用の変遷分析、教育用途などにも広く利用されています。GIS環境においては、精密解析よりも参照・表示用途に適したラスターデータ形式といえます。

1. USGS DRGの一部。

ファイルの開き方

1. DRGファイル。

関連 GIS ファイル

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参考

https://en.wikipedia.org/wiki/Digital_raster_graphic

https://www.lib.ncsu.edu/gis/drg

http://vterrain.org/Data/drg.html