GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVTなどの複数のGISフォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrainへの変換や公開が可能なワンストップ3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。
CIB(Controlled Image Base)は、米国国防総省(DoD)およびNGA(National Geospatial-Intelligence Agency)が策定した、地理的に厳密に位置合わせ(ジオリファレンス)された航空写真・衛星画像ベースの標準化ラスターデータ製品です。CIBは、軍事用途を中心に、指揮統制システム、地理情報プラットフォーム、シミュレーション環境などで利用され、広域の高精度背景地図として機能します。データは広域を均一解像度で提供し、GIS・可視化アプリケーションでの即時利用性を重視した構造となっています。
CIBはCADRG(Compressed ARC Digitized Raster Graphics)仕様に基づいており、DLRP(Digital Raster Graphics)や他のDoD標準化ラスターデータと互換性を持つ階層構造を採用しています。主な特徴と構造要素は以下のとおりです。
CIBの主要画像データで、等間隔タイル(通常1度×1度を細分化)として格納されます。
JPEGベースの圧縮(RLE+YCbCr 4:2:2)を用いたCADRG方式により、高圧縮率と低負荷のデコード処理が可能です。
各 img 内には、地理範囲、解像度、座標系(WGS84)、チャンク位置などのメタ情報が含まれ、GISアプリで自動配置が行われます。
データセット全体を管理するインデックスファイル。
収録されるすべての画像タイルへのパス、スケールレベル、カバレッジ、データタイプを記述します。CIBの読み取りには欠かせない管理データです。
CIBは複数スケール(例:CIB1, CIB5, CIB10, CIB50 など)で構成され、用途に応じた解像度切替が可能です。
数値は大縮尺ほど高解像度を示します。
データは WGS84(経緯度座標) に統一され、軍事・民間GISで広く互換性があります。
CIBは、視覚的で広域をカバーする背景画像として多様な分野で活用されています。まず、軍事地図や作戦計画システム(C2/C4ISR)では、迅速な状況把握や部隊間の空間情報共有を支える基盤画像として利用されます。また、航空・陸上を対象としたシミュレーションやVR訓練環境では、リアルな地表背景として動作し、訓練の臨場感と実用性を高めています。
1. CIBファイル例。

1. CIB または CADRG ファイルを使用した RPF カタログの読み込み。
