PLY(Polygon File Format / Stanford Triangle Format)
2026年01月15日 18:45

GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVTなどの複数のGISフォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrainへの変換や公開が可能なワンストップ3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。

概要

PLY(Polygon File Format / Stanford Triangle Format)は、主に 3D スキャンやコンピュータグラフィックス分野で使用される三次元データのためのファイル形式です。スタンフォード大学で開発され、点群データやポリゴンメッシュの形状情報に加え、色、法線ベクトル、透明度などの属性を柔軟に記述できることを特徴としています。シンプルかつ拡張性の高い構造を持つため、研究用途から産業用途まで幅広く利用されており、3D モデリング、可視化、リバースエンジニアリング、文化財のデジタル保存などにおいて重要な役割を果たしています。

データフォーマットの概要

PLY ファイルは、テキスト形式またはバイナリ形式で記述され、主にヘッダー部とデータ部の 2 つから構成されます。ヘッダー部では、ファイル形式(ASCII / Binary)、頂点数や面数、各要素(vertex、face など)に含まれるプロパティ(座標、色、法線など)が宣言されます。データ部には、ヘッダーで定義された順序と型に従って、各頂点やポリゴンの実データが格納されます。この明確な自己記述型構造により、用途に応じて独自の属性を追加できる柔軟性が確保されています。

長所

  1. 高い拡張性と柔軟性:頂点ごとに座標値だけでなく、RGB カラー、法線、反射率、信頼度など多様な属性を定義でき、研究や実験的用途にも対応できます。
  2. 点群とメッシュの両対応:点群データとしてもポリゴンメッシュとしても利用可能で、3D スキャン結果の中間形式やデータ交換フォーマットとして適しています。
  3. 可読性と互換性:ASCII 形式では人間が直接内容を確認・編集でき、また多くの 3D ソフトウェアやライブラリ(MeshLab、Blender、Open3D など)で標準的にサポートされています。
  4. 学術・研究分野での実績:長年にわたり研究コミュニティで使用されてきた実績があり、論文やアルゴリズム検証用データの共有に広く用いられています。

短所

  1. ファイルサイズが大きくなりやすい:特に ASCII 形式では冗長性が高く、大規模点群や高密度メッシュではファイルサイズが非常に大きくなる傾向があります。
  2. 標準仕様の曖昧さ:柔軟性が高い反面、実装ごとにサポートされるプロパティが異なり、ソフト間で属性情報が正しく引き継がれない場合があります。
  3. 階層構造や時間情報に非対応:シーン構造、アニメーション、時系列データなどの高度な表現には対応しておらず、複雑な 3D コンテンツ管理には不向きです。
  4. 圧縮やストリーミングに不向き:標準仕様には高度な圧縮やストリーミング機構がなく、リアルタイム配信や Web 向け用途では効率が劣ります。

応用シーン

PLY 形式は、3D スキャナやフォトグラメトリによって取得された点群データの保存・交換に広く利用されており、計測結果の可視化や品質検証の中間フォーマットとして適しています。また、研究・教育分野ではアルゴリズム評価用の標準データ形式として活用され、産業分野ではリバースエンジニアリング、品質検査、ロボティクスにおける環境認識などに用いられます。さらに、文化財や建築物のデジタルアーカイブ、医用画像から生成された 3D モデルの保存など、長期的な形状記録を必要とする分野でも重要な役割を担っています。

1. PLYサンプル。

12. PLYサンプル。

ファイルの開き方

1. PLY ファイルを Microsoft 3D Builder で開く。

関連 GIS ファイル

XYZ

DEM

TER

BAG

参考

  1. https://ja.wikipedia.org/wiki/PLY_(%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E5%BD%A2%E5%BC%8F)
  2. https://people.sc.fsu.edu/~jburkardt/data/ply/ply.html
  3. https://fileinfo.com/extension/ply