RLA(Run-Length Encoded Raster)
2026年03月04日 18:36
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概要
RLA(Run-Length Encoded Raster)は、ランレングス圧縮(Run-Length Encoding, RLE)を用いてラスターデータを効率的に保存する形式です。同一値が連続するピクセル列を「値+繰り返し回数」として記録することで、特に分類ラスターデータや均質領域の多いデータにおいて高い圧縮効率を実現します。RLAはデータ構造が比較的単純で、画像処理やGIS分野における軽量なラスターデータ保存方式として利用されてきました。標高モデルや土地利用区分、二値マスクデータなど、値の連続性が高いラスターデータに適しています。

データフォーマットの概要
RLA形式は、一般的に以下の要素で構成されます。
- ヘッダー情報: 画像の行数・列数、セルサイズ、データ型(整数型・浮動小数点型など)、圧縮方式(RLE)などの基本情報を格納します。
- ラスターデータ本体: 各行ごと、またはブロック単位でランレングス圧縮されたデータ列を保存します。連続する同一値を「値+カウント数」の形式で記録します。
- 行オフセット情報(実装依存): 各行の開始位置を示すポインタ情報を持つ場合があり、ランダムアクセスの効率を向上させます。
- 投影・座標情報(任意): 外部のメタデータファイルやヘッダー内に、座標系や地理参照情報を保持する場合があります。
RLAは単一ファイル構成で実装されることが多く、シンプルな構造が特徴です。
長所
- 高い圧縮効率:同一値が連続するデータに対して非常に効率的であり、土地利用図や分類画像などで大幅な容量削減が可能です。
- 構造が単純:データ構造が比較的明快であり、実装や解析が容易です。
- 高速な展開処理:圧縮アルゴリズムが単純なため、デコード処理が高速です。
- 分類データとの相性が良い:値の変化が少ない主題図データやマスクデータの保存に適しています。
- 軽量用途に適する:小規模データや内部処理用フォーマットとして扱いやすい形式です。
短所
- 連続性の低いデータでは非効率:連続する同一値が少ない場合、圧縮効率が低下し、場合によっては非圧縮よりも容量が増加することがあります。
- マルチバンド対応が限定的:高度なマルチスペクトルデータ管理には不向きです。
- 高度なメタデータ管理機能が不足:GeoTIFFのような詳細なタグ管理機能は備えていません。
- 標準化の不足:統一された国際標準仕様が存在しないため、実装ごとに仕様差が生じる可能性があります。
- 大規模データ処理には不向き:超高解像度ラスターデータや時系列データ管理には拡張性が限定的です。
応用シーン
RLA(Run-Length Encoded Raster)は、分類ラスターデータや均質領域の多い地理空間データの保存に適しており、土地利用図、行政区分マスク、バイナリ画像、植生分布区分などの主題図作成に利用されます。また、軽量な内部データ交換形式として画像処理やGIS解析ワークフロー内で用いられることがあります。特に、圧縮効率と高速展開が求められる処理環境や、単純構造のラスターデータ管理に適した形式です。
例
1. オンラインRLAファイルのプレビュー。

ファイルの開き方
1. C4Dで書き出したRLAファイル。

関連 GIS ファイル
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参考
- https://en.wikipedia.org/wiki/Run-length_encoding
- https://peacsmind.com/blog_post_0000896.html
- https://www.ezyzip.com/jp-view-rla.html
- https://ja.filedesc.com/file/rpf