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マクブライド–トーマス平極正弦投影(McBryde–Thomas Flat-Polar Sinusoidal Projection)は、C. F. McBryde と P. D. Thomas によって提案された世界地図向けの修正正弦図法系投影の一種です。正弦曲線投影(Sinusoidal Projection)を基礎としつつ、極域を平坦化(フラットポーラ)することで、高緯度地域における形状の歪みを緩和することを目的としています。主に全世界を一枚の地図として表現する際に用いられ、面積の保存を重視しながら、視覚的なバランスを改善した投影法として位置づけられます。
本投影は等積投影(Equal-Area Projection)に分類され、赤道付近では正弦曲線投影の特性を強く保持しつつ、緯度が高くなるにつれて極方向の変形を調整する数式構造を持っています。最大の特徴は、極点が線分として表現される「平極(Flat-Polar)」構造であり、これにより極域が一点に収束することなく、横方向に展開されます。その結果、極付近の陸塊が過度に引き伸ばされるのを防ぎ、全体として滑らかで連続的な世界図形が形成されます。
McBryde–Thomas 平極正弦投影は、世界全体を対象とした主題図や統計地図、教育用資料、学術的な地理解説図に適しています。特に、大陸や国家の面積比較を重視しつつ、極域を含めた全体像を視覚的にバランスよく示したい場合に有効です。極域が平坦化されているため、南極大陸や北極圏を含むテーママップでも極端な視覚的違和感が少なく、地球規模の分布パターンや環境・人口・気候に関する概念説明において、理解を助ける表現手法として利用されます。
1. マクブライド・トーマス平極正弦波。

2. McBryde-Thomas Flat-Polar Sinusoidal (interrupted) 地図投影画像、物理地図。15° の経緯線。
