SketchUp
2025年11月17日 17:15

GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVTなどの複数のGISフォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrainへの変換や公開が可能なワンストップ3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。

概要

SketchUpはTrimble社が開発した3Dモデリングソフトで、「鉛筆でスケッチするように3Dを描く」というコンセプトを掲げています。直感的な操作とミニマルなインターフェースにより、3Dデザインのハードルを大きく下げており、建築・インテリア・ランドスケープなどの分野で、迅速に設計プロトタイプを構築するのに適しています。特に「線を引いて面を作り、押し出して立体にする」という操作性が特徴で、ユーザーの80%が3時間以内に基本操作を習得可能です。

データフォーマットの概要

SketchUpのファイル構成は、主に以下のように分類されます:

  1. 設計ファイル(.skp)
    SketchUpの主要ファイルで、ジオメトリ・マテリアル・レイヤーなどの編集可能なモデル情報を含んでいます。ユーザーが直接操作するコアファイルです。
  2. バックアップファイル(.skb)
    ソフトがクラッシュした際に自動生成されるファイルで、保存されていない進捗の復元に使用します。拡張子を.skpに変更すれば編集可能です(Windowsでは拡張子の表示を有効にする必要があります)。
  3. テンプレートファイル(.skp)
    ユーザー設定済みの初期設定テンプレートとして使用できます。
  4. 一時ファイル(.tmp)
    異常終了などで生成されることがあり、「開く>.skpとして保存」で読み込み可能です。

長所

1. 優れた操作性

  • 直感的操作: 線を描いて面を作成するモデリングロジックにより、操作が簡単で設計の直感に沿ったUI。初心者でも1〜2日で習得可能。
  • 無償で導入可能: Web版には基本機能が備わっており、無料で利用可能。

2. 効率的なワークフロー

  • 高速モデリング: プッシュプルツールや3D Warehouseなどのコンポーネントライブラリにより、数分で設計案を形にできます。
  • リアルタイムビジュアル化: 2025年版ではPBRマテリアルとAIテクスチャ生成が追加され、リアルに近い質感を実現。2024年版のアンビエントオクルージョンも空間の奥行きを強化。

3. 拡張性の高いエコシステム

  • 豊富なプラグイン: SUAPPやEnscapeなど、多様なニーズに応えるプラグインが利用可能。
  • 他ソフトとの連携: DWGやOBJなどの形式に対応し、AutoCADやRevitとの互換性あり。

短所

1. モデリングの限界

  • 精度の制約: NURBSなどの高度な曲面表現が苦手で、複雑な形状にはプラグイン依存。
  • 情報の浅さ: BIM的なパラメトリック情報を持たず、施工段階への直接連携が難しい。

2. 表現力の限界

  • レンダリング依存: 標準レンダリングはアニメ風で、リアルな表現にはV-Rayなどの外部ツールが必要。
  • アニメーション機能の弱さ: ウォークスルーなどの制作効率は3ds Maxなどに劣る。

3. 互換性・安定性の問題

  • 閉じたファイル形式: .skp形式は他ソフトとのデータ交換時に、マテリアルやレイヤーが失われやすい。
  • 大容量モデルでの不安定性: 500MBを超えるモデルではフリーズが多く、定期的なキャッシュクリアが必要。

応用シーン

建築設計の初期案検討、インテリアの空間構成やレイアウト、ランドスケープの敷地モデル作成や植栽提案などに加え、ゲーム・アニメ・映像制作の初期コンセプト構築にも適しています。簡単で直感的な操作により、アイデアを素早く3Dモデルとして可視化できます。

1. SketchUpでのモデリング。

2. SketchUpでのモデリング。

ファイルの開き方

1. Sketchup からエクスポートします。

関連 GIS ファイル

OVR

RVM

NTF

DGN

参考

  1. https://www.sketchup.com/en?srsltid=AfmBOooAXzx9IKO194bZZWn0YvBXPZRNz38VbumwliPxQ2oDNQ_DbOiu
  2. https://en.wikipedia.org/wiki/SketchUp
  3. https://www.youtube.com/SketchUp