GISBox

ESRI(Environmental Systems Research Institute)

GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVT などの複数の GIS フォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrain への変換や公開が可能なワンストップ 3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。

概要

ESRI(Environmental Systems Research Institute)は、米国カリフォルニア州に本社を置く、地理情報システム(GIS)の世界的リーダーです。1969 年に設立され、地理空間情報の収集、管理、分析、可視化を行うためのソフトウェアとソリューションを提供しています。ESRI の製品群は、都市計画、災害管理、環境モニタリング、交通、農業、防災など、さまざまな分野で広く活用されています。

データフォーマットの概要

ESRI は多様なデータ形式をサポートしていますが、主に以下がよく使用されます:

1. Shapefile(.shp)

  • ESRI が開発した業界標準のベクターデータ形式で、点、線、ポリゴンの地理情報を格納。
  • Shapefile は 3 つ以上の関連ファイル(.shp, .shx, .dbf)で構成されています。
  • 広くサポートされており、他の GIS ソフトウェアとも互換性があります。

2. Geodatabase(.gdb / .mdb)

  • ESRI 独自のデータベース形式で、空間データと属性データを格納。
  • ファイルジオデータベース(.gdb)は、大量データを高速で処理でき、効率的なデータ管理が可能。
  • パーソナルジオデータベース(.mdb)は Microsoft Access をベースにしており、小規模なデータ処理に適しています。

3. Layer ファイル(.lyr / .lyrx)

  • 地図レイヤーのスタイルや設定を保存するファイル形式。
  • 属性の表示やシンボル情報を保持。
  • 複数の地理データを同時に表示・管理する際に使用されます。

4. Tile Cache(.tpk)

  • タイル形式でキャッシュされた地図データ。
  • 大規模な地図データを高速表示する際に使用。
  • オフライン環境でも表示が可能。

5. GeoJSON / KML

  • Web GIS で広く使用される空間データ形式。
  • GeoJSON は軽量で Web アプリケーションと相性が良い。
  • KML は Google Earth などで使用される地理データ形式で、ESRI でも対応可能。

長所

  1. **業界標準の信頼性:**ESRI は GIS 分野で長年の実績を持ち、多くの政府機関、企業、研究機関で採用されています。データの信頼性と互換性が高く、幅広いフォーマットに対応しています。
  2. **高機能な空間解析:**空間解析、地理処理ツール、3D モデリング、時系列解析など、多様な解析機能を備えています。複雑な地理空間データを簡単に視覚化・解析できます。
  3. **豊富なデータとコンテンツ:**ESRI は独自のデータカタログ「ArcGIS Living Atlas of the World」を提供。世界中の人口統計、環境データ、土地利用データなどを無料または有料で利用可能。
  4. **クラウドと連携:**ArcGIS Online や ArcGIS Enterprise を活用することで、デスクトップ GIS とクラウドを連携させ、リアルタイムでデータを共有・解析できる。
  5. **高品質な可視化:**2D/3D マップ、ダッシュボード、ストーリーマップなど、多様な可視化手法をサポート。データを直感的に伝えることが可能。

短所

  1. **ライセンス費用が高い:**ESRI の製品は商用ライセンスが必要であり、コストが高い傾向があります。特に ArcGIS Pro や ArcGIS Enterprise は年間ライセンス料がかかります。
  2. **学習コストが高い:**高機能な反面、操作や解析の習得には時間が必要。初心者にはやや難易度が高い場合があります。
  3. **システム要件が高い:**ArcGIS Pro などは高性能な PC 環境が求められるため、ハードウェア要件が高めです。

応用シーン

ESRI の GIS 製品は、広範な分野で利用されています。災害管理では、リアルタイムで災害状況を可視化し、迅速な対応を支援します。例えば、台風や洪水時に被災エリアを迅速にマッピングし、救助活動の指針となります。また、都市計画では交通渋滞の分析やインフラ設計に活用され、効率的なインフラ整備を支援します。環境モニタリングでは、森林減少や土壌劣化を追跡し、持続可能な管理計画を策定するために利用されます。農業分野では、気象データと組み合わせた作物生育モニタリングや収穫量予測に活用されます。さらに、ビジネスインテリジェンスにも活用され、顧客の購買データや市場分析を地図上に可視化することで、販売戦略の最適化や新規出店計画に役立てられています。ESRI の強力な GIS ソリューションは、政府機関、自治体、企業、教育機関など幅広いユーザーにとって、重要な意思決定ツールとして活用されています。

  1. Esri ナビゲーション

  1. ESRI に開いた街区レベル住所図例

ファイルの開き方

  1. ESRI に開いた公共地図。

  1. ESRI に開いた基本統計図。

関連 GIS ファイル

TBX

SDE

ラスターデータ

NWD

参考

  1. https://www.gisdata-store.biz/product/1580/
  2. https://ja.wikipedia.org/wiki/ESRI
  3. https://www.esrij.com/
  4. https://www.esri.com/ja-jp/home