PNG (Portable Network Graphics)ファイルとデータ形式
GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVT などの複数の GIS フォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrain への変換や公開が可能なワンストップ 3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。
概要
PNG (Portable Network Graphics) は、GIS でも広く使用されている一般的な画像ファイル形式です。これは古い GIF 形式に代わる可逆圧縮のビットマップ画像形式で、256 色と透明度をサポートし、画像の品質を損なうことなく何度も編集・保存できます。PNG ファイルは、高画質の画像を小さなファイルサイズで保存でき、細部の表現も優れています。

データフォーマットの概要
- ファイルシグネチャ:最初の 8 バイトで、PNG ファイルを識別する固定値。
- データブロック:
● IHDR:ファイルヘッダで、幅、高さ、色タイプなどの基本的な画像情報を含む。
● PLTE(オプション):パレット。インデックスカラー画像でのみ使用される。
● IDAT:画像データ。実際の画像情報を格納。
● IEND:ファイルの終了マーカー。
● その他の補助データブロック(bKGD、cHRM、gAMA など)はオプションで、背景色や物理ピクセルサイズなどの追加情報を提供。
長所
- 可逆圧縮:PNG は可逆圧縮アルゴリズムを使用し、画像品質を損なうことなくファイルサイズを効果的に削減できます。そのため、アプリケーションの UI 要素、ロゴ、イラストなど、繰り返し編集が必要なデジタル画像の保存に適しています。
- 透明度サポート:PNG はアルファチャンネルをサポートし、画像の半透明や完全な透明効果を実現できます。この機能により、Web デザインや UI デザインで広く使用され、不規則な形状の画像を背景とシームレスに統合し、視覚効果とユーザー体験を向上させます。
- 豊かな色彩表現:PNG は 24 ビットのフルカラーと 8 ビットのグレースケール画像をサポートし、鮮やかな色表現が可能で、多様なシナリオの画像要件に対応します。
- 高いクロスプラットフォーム互換性:PNG は最新のブラウザで広くサポートされており、ほとんどの画像編集ソフトで直接開いて編集できます。
短所
- ファイルサイズが大きい:PNG は可逆圧縮を使用しているため、同条件下では JPEG よりファイルサイズが大きくなります。そのため、ストレージ容量が限られている場合、大量の PNG 画像を保存するのは非効率的です。
- 写真保存には不向き:PNG は透明度やフラットカラーの画像に適していますが、複雑な写真の保存には向きません。高画質の写真を小さいファイルサイズで保存するには、JPEG 形式の方が適しています。
- アニメーション非対応:PNG は GIF と異なり、複数画像やアニメーションの保存に対応していません。アニメーションや連続画像が必要な場合は、GIF や他の形式の方が適しています。
応用シーン
GIS では、PNG 形式のファイルは地図や地理データのチャート保存によく使用されます。地理的な特徴、ラベル、シンボルなどを含み、地図上で特徴や情報を表現するために用いられます。
例
- 緑色のセラミックテクスチャファイル。

- PNG ファイル。

ファイルの開き方
- Microsoft ペイントに開いた PNG ファイル例。

- Microsoft Snip & Sketch に開いた PNG ファイル例。

関連 GIS ファイル
SDX
SDE
WL
HDR
参考
- https://ja.wikipedia.org/wiki/Portable_Network_Graphics
- https://www.innovation.co.jp/urumo/jpg_png/
- https://jp.easeus.com/repair-tips/what-is-png-file.html