BMP(ビットマップファイル)ファイルとデータ形式
GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVT などの複数の GIS フォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrain への変換や公開が可能なワンストップ 3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。
概要
BMPファイル(ビットマップファイル、拡張子:.bmp)は、ビットマップ画像を保存するためのファイル形式で、Microsoft 社によって開発されました。Windows 環境で標準的に使用されており、非圧縮のラスター画像を扱う際に広く使用されます。BMP は画像の各ピクセルデータをそのまま保持するため、高品質で劣化のない画像を表示できますが、ファイルサイズが大きくなりがちです。

データフォーマットの概要
BMP の主な仕様:
- 色深度:
- 1 ビット(白黒)
- 4 ビット(16 色)
- 8 ビット(256 色)
- 24 ビット(フルカラー、1677 万色)
- 32 ビット(アルファチャンネル付きのフルカラー)
- 圧縮形式:
- 無圧縮(標準形式)
- RLE(Run Length Encoding)圧縮方式対応(4 ビットまたは 8 ビットのみ)
- エンディアン:
- リトルエンディアン方式でデータを格納するため、バイトオーダーはリトルエンディアンに従います。
- スキャンラインのパディング:
- 各行のデータは 4 バイトの倍数にパディングされます。
長所
- 画質劣化なし: BMP は非圧縮形式であるため、画像の品質が劣化しません。細部まで高精細な表示が可能です。
- 編集が容易: 単純なデータ構造のため、プログラムからの操作や編集が簡単です。
- 互換性: Windows 環境に標準対応しており、表示や編集が容易です。また、多くのグラフィックツールでサポートされています。
- 色数の柔軟性: モノクロから 1677 万色まで幅広い色深度に対応しています。
短所
- ファイルサイズが大きい: 無圧縮であるため、ファイルサイズが非常に大きくなります。特に 24 ビット以上のカラー画像はサイズが膨大です。
- 圧縮効率が低い: RLE 圧縮が利用できますが、効果は限定的で、圧縮率は JPEG や PNG に比べて低いです。
- 透明度に対応しない: 24 ビット形式ではアルファチャンネル(透明度情報)をサポートしていないため、透明画像には適しません。32 ビット形式でのみアルファ情報を保持できますが、対応アプリが限られています。
- ウェブ用途には不向き: ファイルサイズが大きいため、ウェブでの使用には適していません。
応用シーン
BMP は画質劣化がないため、印刷業界や DTP で使用されることがあります。特に、ロゴやアイコンなどの高解像度画像の保存や編集に適しています。Windows アプリケーションのアイコンやスプラッシュスクリーン画像で BMP が使われます。DIB 形式により、異なるデバイスでも一貫した表示が可能なため、ソフトウェアの GUI 要素に適しています。CT スキャンや顕微鏡画像など、非圧縮で高解像度が必要な医療画像や科学的なビジュアライゼーションにも使用されます。BMP は地図タイルや標高データなどで使用されることがあります。無圧縮で情報を保持できるため、正確なデータが必要な場面で適しています。
例
- BMP ファイルと JPG ファイルの対比。

- BMP ファイル例。

ファイルの開き方
- Microsoft ペイントに開いた BMP ファイル例。

- Microsoft フォトに開いた BMP ファイル例。

関連 GIS ファイル
JPEG
SDE
SDB
WT
参考
- https://jp.freepik.com/icon/bmp-file-format-symbol_29571
- https://www.wave-inc.co.jp/weblog/?p=2897
- https://ja.wikipedia.org/wiki/Windows_bitmap
- https://wa3.i-3-i.info/word1647.html