OGC GeoPackageファイルとデータ形式
GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVT などの複数の GIS フォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrain への変換や公開が可能なワンストップ 3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。
概要
GeoPackage(ジオパッケージ)は、OGC(Open Geospatial Consortium)によって標準化された、軽量かつ高性能な地理空間情報の交換・保存フォーマットです。従来の Shapefile や GeoTIFF などの複数ファイル形式とは異なり、GeoPackage は単一の SQLite データベースファイル(拡張子:.gpkg)**としてすべての空間・属性データを保存できます。GeoPackage は、モバイル端末や Web アプリケーションでの利用を想定して設計されており、特にストレージ容量や性能が限られる環境での活用に適しています。

データフォーマットの概要
GeoPackage ファイルは、以下のような地理空間データを含むことができます:
- ベクターデータ(点、線、ポリゴン)
- ラスターデータ(タイル形式の画像)
- 座標参照系情報(CRS)
- メタデータ、スタイル、拡張属性
長所
- 単一ファイル管理:すべての空間・非空間データを 1 つのファイルに格納するため、管理が容易。
- 高い互換性と標準性:OGC による国際標準であり、多くの GIS ツールでサポート。
- 軽量で高速なデータアクセス:モバイルや Web 環境でも高速にアクセス可能。
- ベクター・ラスターデータ両方対応:複数のデータ形式を一つのパッケージで扱える。
- 拡張可能な構造:独自のテーブルや属性の追加も可能。
短所
- ファイルサイズが大きくなる可能性:多くのデータを格納すると、SQLite の特性上ファイルが肥大化しやすい。
- 同時編集に不向き:SQLite ベースのため、複数ユーザーでの同時書き込みには制限がある。
- 一部の旧式ソフトとの互換性問題:古い GIS ソフトでは対応していない場合がある。
- トランザクション処理の注意:データの整合性を保つために、適切なトランザクション管理が必要。
応用シーン
Android や iOS など、モバイル端末でのオフライン地図表示・編集。ネット接続が困難な地域でのデータ持ち出しと記録。異なる組織やシステム間での地理情報のやりとりに便利。高速かつ軽量なサーバーレス構成に対応可能。高い可搬性と整合性が求められる現場での利用。
例
- OGC GeoPackage エンコーディング標準。

- GeoPackage-WorldWind。

ファイルの開き方
- ArcGIS for Desktop の GeoPackage を作成する機能。

- QGIS で開く。

関連 GIS ファイル
SDX
XML
PNG
PRJ
参考
- https://en.wikipedia.org/wiki/GeoPackage
- https://www.geopackage.org/
- https://products.aspose.com/gis/ja/net/gis-formats/gpkg/
- https://blog.esrij.com/2014/08/12/post-12890/
- https://worldwind.arc.nasa.gov/android/tutorials/geopackage/
- https://zenn.dev/akioz/articles/659c866710e4bf