GISBox

OGC GeoPackageファイルとデータ形式

GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVT などの複数の GIS フォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrain への変換や公開が可能なワンストップ 3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。

概要

GeoPackage(ジオパッケージ)は、OGC(Open Geospatial Consortium)によって標準化された、軽量かつ高性能な地理空間情報の交換・保存フォーマットです。従来の Shapefile や GeoTIFF などの複数ファイル形式とは異なり、GeoPackage は単一の SQLite データベースファイル(拡張子:.gpkg)**としてすべての空間・属性データを保存できます。GeoPackage は、モバイル端末や Web アプリケーションでの利用を想定して設計されており、特にストレージ容量や性能が限られる環境での活用に適しています。

データフォーマットの概要

GeoPackage ファイルは、以下のような地理空間データを含むことができます:

  1. ベクターデータ(点、線、ポリゴン)
  2. ラスターデータ(タイル形式の画像)
  3. 座標参照系情報(CRS)
  4. メタデータ、スタイル、拡張属性

長所

  1. 単一ファイル管理:すべての空間・非空間データを 1 つのファイルに格納するため、管理が容易。
  2. 高い互換性と標準性:OGC による国際標準であり、多くの GIS ツールでサポート。
  3. 軽量で高速なデータアクセス:モバイルや Web 環境でも高速にアクセス可能。
  4. ベクター・ラスターデータ両方対応:複数のデータ形式を一つのパッケージで扱える。
  5. 拡張可能な構造:独自のテーブルや属性の追加も可能。

短所

  1. ファイルサイズが大きくなる可能性:多くのデータを格納すると、SQLite の特性上ファイルが肥大化しやすい。
  2. 同時編集に不向き:SQLite ベースのため、複数ユーザーでの同時書き込みには制限がある。
  3. 一部の旧式ソフトとの互換性問題:古い GIS ソフトでは対応していない場合がある。
  4. トランザクション処理の注意:データの整合性を保つために、適切なトランザクション管理が必要。

応用シーン

Android や iOS など、モバイル端末でのオフライン地図表示・編集。ネット接続が困難な地域でのデータ持ち出しと記録。異なる組織やシステム間での地理情報のやりとりに便利。高速かつ軽量なサーバーレス構成に対応可能。高い可搬性と整合性が求められる現場での利用。

  1. OGC GeoPackage エンコーディング標準。

  1. GeoPackage-WorldWind

ファイルの開き方

  1. ArcGIS for Desktop の GeoPackage を作成する機能

  1. QGIS で開く

関連 GIS ファイル

SDX

XML

PNG

PRJ

参考

  1. https://en.wikipedia.org/wiki/GeoPackage
  2. https://www.geopackage.org/
  3. https://products.aspose.com/gis/ja/net/gis-formats/gpkg/
  4. https://blog.esrij.com/2014/08/12/post-12890/
  5. https://worldwind.arc.nasa.gov/android/tutorials/geopackage/
  6. https://zenn.dev/akioz/articles/659c866710e4bf