MicroStation
GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVT などの複数の GIS フォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrain への変換や公開が可能なワンストップ 3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。
概要
MicroStation(マイクロステーション)は、アメリカの Bentley Systems によって開発された高機能な CAD(Computer Aided Design)ソフトウェアです。特にインフラ・土木・建築・エネルギー・交通分野における設計・モデリング・図面作成で広く活用されており、2D・3D 両方の図面作成やビジュアライゼーションに対応しています。MicroStation は、特に政府機関や大規模なインフラ開発プロジェクトでの採用実績が多く、精密な設計と高い互換性を備えたプロフェッショナル向けツールとして定評があります。
設計要素はベクトルデータ(線、曲線、円弧など)を基本として構成されており、情報の属性や参照情報を含めた BIM 的な活用も可能です。Autodesk 製品(AutoCAD)と双璧をなす業界標準ツールのひとつです。

データフォーマットの概要
- DGN(.dgn):MicroStation のネイティブ形式で、精度の高い 2D・3D 設計情報を格納。
- DWG(.dwg):AutoCAD 形式であり、MicroStation は読み書き可能で互換性が高い。
- DXF(.dxf):DWG と同様の AutoCAD 互換形式で、データ交換用に使われる。
- Shapefile(.shp):GIS ソフトとの連携用、空間情報のやりとりが可能。
- IFC(.ifc):BIM データとの連携に対応し、建築・構造分野のデータ交換に利用。
- Raster formats(.tif, .jpg など):背景図やスキャン画像として読み込み可能。
- LandXML(.xml):測量・地形データ交換に用いられる XML ベースのフォーマット。
長所
- 高度な 2D/3D 設計機能:精密な図面作成とモデリングが可能で、インフラ分野に最適。
- 安定性とパフォーマンス:大規模ファイルや複雑な構造物でも安定して動作。
- 国際規格や公共事業との親和性:国土交通省や地方自治体での採用例が多い。
- 他ソフトとの互換性:AutoCAD、GIS ソフト、BIM プラットフォームとの連携が可能。
- 拡張性:自動化スクリプト(VBA、Python など)や外部連携 API に対応。
短所
- 操作の習得に時間がかかる:AutoCAD とは UI や操作体系が異なり、学習コストが高め。
- ライセンス費用が高価:中小規模プロジェクトや個人ユーザーにはコスト負担が大きい。
- 国内では AutoCAD に比べて知名度がやや低い:設計事務所によっては採用事例が少ない。
応用シーン
MicroStation は、特に土木・インフラ開発の分野で強みを発揮します。たとえば、高速道路の線形設計、橋梁の構造モデリング、鉄道の配線図作成、ダムや河川の計画設計などが典型的な活用例です。国や自治体の入札要件で「DGN 形式の提出」が求められることも多く、公共インフラ関連での信頼性が非常に高いです。また、BIM との連携も進んでおり、OpenBuildings や OpenRoads Designer といった Bentley 製品との連携を通じて、設計から施工、維持管理までのデジタルワークフローを実現可能です。さらに、GIS とのデータ統合や CIM(Construction Information Modeling)への対応も進んでおり、今後のインフラ DX(デジタルトランスフォーメーション)を支える基盤としても期待されています。
例
- MicroStation の導入事例。

- MicroStation の導入事例。

ファイルの開き方
- MicroStation の導入事例。

- MicroStation の導入事例。

関連 GIS ファイル
VTPK
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IGES
Inventor
参考
- https://www.capterra.jp/software/192416/microstation
- https://blog.bentley.com/software/microstation-benefits-3d-cad-models/
- https://www.gti.com.hk/en/Solutions/Software-Applications/MicroStation