JTOpen
GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVT などの複数の GIS フォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrain への変換や公開が可能なワンストップ 3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。
概要
JTOpenは従来の意味での GIS ソフトウェアではありません。これは、Java 環境において IBM i(旧称:OS/400)システムと連携するためのオープンソースのクラスライブラリ群です。ただし、地理空間データを IBM i システムと関連付ける GIS アプリケーションシナリオにおいて、JTOpen は重要な役割を果たす可能性があります。

データフォーマットの概要
- セグメントストレージ(データセグメント):GUID(グローバル一意識別子)を用いて、さまざまな種類のデータセグメント(LSG セグメント、Shape LOD セグメント、JT B-Rep セグメントなど)を識別し、部分的な読み込みと効率的な検索に対応します。
- 階層構造:モデルの視覚データは LSG セグメントで記述され、コンポーネントと関連付けられます。Shape LOD セグメントにはジオメトリモデルの詳細レベル(LOD)が格納され、マルチ解像度表示をサポートします。
- B-Rep(境界表現)ストレージ:JT ネイティブ B-Rep および Parasolid XT B-Rep の両方に対応し、ジオメトリデータの正確性と互換性を確保します。
長所
- 強力なデータアクセスとコラボレーション機能:JT データへの API アクセスを提供し、視覚的な構成とレンダリングをサポート。マルチ CAD 環境でのコラボレーションに適応し、設計、製造、解析など各工程でのデータ共有と文脈的な連携を支援します。
- 豊富な応用シナリオ:CAM/CAE: プロセス設計、シミュレーション、解析モデルの処理をサポート。
- データ管理: JT データ構造を深く活用し、PDM ツールによる製品構造管理を支援。
- 標準部品/ウェブアプリ: モデル形式を統一し、製品表示とインタラクティブ体験を最適化。
- 企業効率の向上:JT の中立フォーマットにより異種 CAD データを統合し、設計検証やコラボレーションを加速。物理プロトタイプのコストを削減し、開発サイクルを短縮します。
- 情報共有の促進:部門横断的かつリモートでの 3D データアクセスを支援し、データ検索やタスク協業を簡素化します。
短所
- 高コストのモデリング:モデリング機能を実現するためにはParasolid ツールキットを別途購入する必要があり、利用コストが増加します。
- 周辺ソフトウェアへの依存:一部の機能(例:PMI アノテーション)はNX などの補助ソフトウェアに依存するため、柔軟性に制限が生じます。
応用シーン
企業 GIS プロジェクトにおいて、もしデータが IBM i システムに保存されている場合、JTOpen は GIS アプリケーションがこのデータを読み書き・操作するための橋渡しとして活用できます。
例
- MicroGDS ソフトウェアのインターフェース。

関連 GIS ファイル
CIS/2
IFC
Alembic
Inventor
参考
- https://www.microgds.co.uk/
- https://www.youtube.com/microgds