CIS/2 (CIMSteel Integration Standards)
GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVT などの複数の GIS フォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrain への変換や公開が可能なワンストップ 3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。
概要
CIS/2(CIMSteel Integration Standards)は、建築用鋼構造物分野における情報交換と保存のためのファイル形式であり、ナットやボルトから材料、荷重、フレーム、部材に至るまで、鋼構造プロジェクトの情報をシームレスかつ統合的に管理することを目的としています。
このフォーマットは、構造物を「解析モデル」「設計モデル」「製造(詳細)モデル」として表現することができ、設計、解析、調達、製造計画、自動加工、施工など、建設業界の鋼構造物に関するあらゆる工程で広く使用されています。

データフォーマットの概要
- EXPRESS 言語に基づく:CIS/2 は EXPRESS 言語を用いてデータモデルを定義しており、オブジェクト指向の概念を取り入れて情報を記述することで、データ構造とプログラミング言語の独立性を実現しています。
- モジュール化されたエンティティ定義:ジオメトリ、属性、関係性などのコアエンティティをカバーしており、鋼構造プロジェクトにおける梁、柱、接合部などの部材を正確に記述できます。
- 標準化されたデータ交換:統一されたデータ形式を用いることで、異なるソフトウェア間の互換性問題を解消し、協働作業の効率を大幅に向上させます。
長所
- ライフサイクル全体のデータ管理をサポート:CIS/2 は設計から製造、施工までの鋼構造データの全過程をカバーし、各段階での情報の効率的な伝達と共有を実現します。
- クロスプラットフォーム・クロスソフトのデータ交換が可能:Tekla や Advance Steel などの主要な鋼構造設計ソフトウェア間での相互運用性を持ち、MES(製造実行システム)や施工管理ソフトとの統合も可能です。
- 明確かつ体系的なデータ構造:複数のデータファイルやデータベースに対応しており、構造に関係のないデータを処理する必要がなく、サブモデル間の情報伝達・リソース共有を支援する参照モデルも含まれています。
短所
- 学習コストが高い:エンティティの定義やデータ型、関数が複雑で、専門家が標準や操作方法を習得するために時間と労力が必要です。
- 適用範囲が限定的:主に鋼構造業界で使用されており、他の建設分野や汎用的な用途における普及率・適用性は限定されています。
応用シーン
CIS/2 フォーマットは鋼構造業界専用に設計されており、設計(BIM モデル統合、パラメトリックデザイン)、製造(CNC 加工、材料最適化)、施工(設置ガイド、進捗管理)におけるライフサイクル全体のデータ管理に最適です。
Tekla や Advance Steel などの主流設計ソフトウェア間のデータ連携に対応しており、製造実行システム(MES)や施工管理ソフトとも統合可能で、クロスプラットフォーム・クロスソフトウェアでの効率的な協働と情報共有を実現します。
例
- Alembic ファイルを開く。

- Alembic ファイルを書き出す。

関連 GIS ファイル
MicroStation
PDS Design Review
Alembic
Inventor
参考
- https://www.autodesk.com/support/technical/article/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/Importing-and-Exporting-CIS2-files-s.html
- https://docs.bentley.com/LiveContent/web/AECOsim%20Building%20Designer%20Help-v5/en/CisTwoExportDbox.html