GISBox

HERE Maps API

GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVT などの複数の GIS フォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrain への変換や公開が可能なワンストップ 3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。

概要

HERE Maps API は、ドイツに本社を構える HERE Technologies 社が提供するマッピングおよび位置情報サービスのための API 群です。Web アプリケーションやモバイルアプリケーション、業務システムに地図表示、ルート案内、位置検索、ジオコーディング、交通情報などの機能を組み込むために広く利用されています。高精度な地図データとリアルタイム交通情報を武器に、自動車産業や物流、スマートシティ開発分野でも活用が進んでいます。

データフォーマットの概要

HERE Maps API では、以下のような形式でデータを送受信します:

  1. GeoJSON
    空間情報の可視化やベクターデータのやり取りに使用。地物の位置や属性を JSON 構造で表現。
  2. JSON(標準形式)
    API レスポンスは基本的に JSON 形式で提供されており、開発者にとって扱いやすい構造。
  3. XML
    一部の旧 API や設定情報では XML 形式も対応している。
  4. KML/GPX
    経路データやポイント情報のインポート・エクスポートに用いられることもある。
  5. 画像形式(PNG, JPEG, SVG)
    静的地図やレンダリング済みのレイヤー表示用。

長所

  1. 高精度かつ詳細な地図データ:世界中の道路ネットワーク、POI(施設情報)、建物情報などが豊富に整備されている。
  2. リアルタイム交通情報:渋滞や事故、通行止めなどの情報を反映したルート案内が可能。
  3. 多機能で柔軟な API 群:地図表示、ルート検索、ジオコーディング、逆ジオコーディング、マップマッチングなど、幅広い用途に対応。
  4. オフライン対応:一部 SDK ではオフラインマップ機能をサポートしており、ネットワークのない環境下でも使用可能。
  5. 自動車業界との親和性:自動運転・ナビゲーション用の HD マップ提供など、自動車メーカー向けの機能が豊富。

短所

  1. 無料利用枠に制限あり:一定の API リクエスト数を超えると課金が発生し、商用利用にはコストがかかる。
  2. ドキュメントがやや複雑:提供されている機能が多いため、初学者にとっては習得までに時間を要する場合がある。
  3. 日本国内の地図精度では他サービスが優位な場合も:一部のローカルエリアにおいては、日本企業が提供する地図 API(例:ゼンリンや MapFan)の方が情報が詳しいケースがある。

応用シーン

HERE Maps API は、さまざまな産業分野で利用されています。たとえば、物流・配送業では、トラックルート最適化やリアルタイム位置追跡に使われ、交通量や渋滞を考慮した効率的なルート設計が可能になります。都市開発では、道路インフラや公共交通の整備に必要な地理情報の分析や可視化に活用されています。また、自動車業界では、ナビゲーションシステムのベースマップや ADAS(先進運転支援システム)向けの高精度地図として採用されており、自動運転技術との連携も進んでいます。さらに、小売業においても、ユーザーの現在地を活用した店舗検索やデリバリーエリアの可視化などに用いられています。

  1. API リファレンス(英語)。

  1. HERE スタイルエディター

ファイルの開き方

  1. 位置情報 SDK | iPhone・Android 地図アプリ開発・作成 | HERE。

関連地図サービス

Bing Maps API

OGC API - Features

Web Coverage Service

Web Map Tile Service

参考

  1. https://qiita.com/kekomat/items/b381f134cd1faf5b156c
  2. https://www.here.com/developer/javascript-api
  3. https://www.here.com/jp/platform/location-based-services/here-sdk