IND(Interchange of Navigational Data)ファイルとデータ形式
GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVT などの複数の GIS フォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrain への変換や公開が可能なワンストップ 3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。
概要
IND(Interchange of Navigational Data)は、航海分野で使用されるデータ交換フォーマットであり、GIS におけるデータフォーマットの一種でもあります。IND ファイルには、海図や航行に関連するデータ(航路、船舶の位置、港湾情報、航路標識など)が含まれています。

データフォーマットの概要
IND ファイルには主に以下の航行関連データが含まれます:
- 海図データ:海岸線、島嶼、水深、航路、停泊地、港湾などの地理的および海洋情報。
- 航行情報:航路設計、船舶位置、航行速度、進行方向などの動的情報。
- その他の関連データ:気象情報(風速、風向、波浪など)、潮汐情報、航路標識情報など。
長所
- 正確な情報を提供:IND ファイルは船舶位置や航行情報を正確に提供し、航運会社や海事管理機関にとって重要であり、より賢明な意思決定を支援します。
- 航運の安全性向上:詳細な航行データを提供することで、船舶衝突や座礁などの事故を減少させ、航運の全体的な安全性を向上させます。
- データ交換のサポート:IND フォーマットのデータは異なるシステム間で交換可能で、情報共有や共同作業において重要な役割を果たします。
短所
- データ量が多い:IND ファイルは大量のデータを含むため、大きなストレージ容量と計算リソースを必要とします。一部のハードウェアリソースが限られたシステムでは課題となる可能性があります。
- 頻繁な更新が必要:データの正確性と有効性を維持するため、IND ファイルのデータは迅速に更新される必要があります。更新が遅れると、誤った意思決定や潜在的な安全リスクにつながる可能性があります。
- 互換性の問題:IND フォーマットは航運分野で広く利用されていますが、異なるシステム間での互換性に問題がある場合があります。このため、一部の状況ではデータを正しく読み取ったり処理したりできないことがあります。
応用シーン
IND の適用シーンは主に航運および海事分野に集中しています。航運会社は IND ファイルを使用して、船舶の航路計画、船舶のスケジューリング、貨物輸送などを行うことができます。海事管理機関は IND ファイルを利用して、海上監視、海事救助、海上交通管理などを実施します。さらに、IND ファイルは航海シミュレーション、海上リスク評価、海洋環境保護などの分野でも活用できます。
例
- ソフトウェアで IND ファイルを開く際の例。

- ソフトウェアで IND ファイルを表示した状態。

ファイルの開き方
- GIS ソフトウェアで IND を開く:

関連 GIS ファイル
ID
VDC
VCT
DAT
参考
- https://en.wikipedia.org/wiki/MapInfo_TAB_format
- https://gdal.org/drivers/vector/mitab.html