OpenDRIVE (.xodr)
2026年05月28日 17:18

GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVTなどの複数のGISフォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrainへの変換や公開が可能なワンストップ3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。

概要

OpenDRIVE(.xodr)は、自動運転シミュレーションにおける静的道路ネットワークを記述するためのオープン標準ファイル形式です。XML構造をベースとしており、道路形状、車線構成、交通標識などの重要な情報を高精度に表現できます。ASAM組織によって管理されており、主に高精度地図(HDマップ)やドライビングシミュレータで利用されています。異なるシミュレーションプラットフォーム間でのデータ交換をサポートし、仮想環境における自動運転システムのテストおよび検証において、高いリアリティと相互運用性を実現します。

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データフォーマットの概要

OpenDRIVE(.xodr)ファイルは、XMLベースの標準化フォーマットであり、自動運転シミュレーション向けの道路ネットワークを正確に記述するために使用されます。主なファイル構造は以下のコア要素で構成されています。

  • <OpenDRIVE> ルート要素:すべての .xodr ファイルの最上位コンテナです。その他すべての要素はこの内部にネストされ、完全な道路ネットワーク記述を構成します。
  • <header> メタデータ:ファイル先頭に配置され、バージョン番号(revMajor/revMinor)、ファイル名、作成日、作成者、地理的範囲(south/north/west/east)、座標参照系(例:UTM投影)などのメタ情報を含みます。
  • <road> 要素:個別の道路を記述する中核ユニットであり、それぞれ一意のIDを持ちます。
  • <junction> 交差点:複数道路間の接続ロジックを記述し、交差点における走行可能な経路の組み合わせを定義します。複雑な交通流シミュレーションにも対応可能です。
  • 拡張機能とデータ精度:すべての浮動小数点数値は IEEE 754 倍精度形式を使用し、17桁の有効数字が推奨されています。さらに <userData> を利用してカスタム拡張フィールドを定義でき、高い柔軟性を実現しています。

長所

  1. 高い標準化と相互運用性:ASAM組織によって管理されており、OpenDRIVEは事実上の業界標準となっています。これにより、CARLA や PreScan など異なるシミュレーションプラットフォーム間で道路データをシームレスに交換できます。
  2. 高精度な記述能力:クロソイド曲線や曲率変化などの道路幾何形状、標高、横断勾配、車線レベルの詳細情報を正確にモデリング可能であり、自動運転における環境認識や経路計画の高い要求に対応します。
  3. 柔軟かつ構造化された設計:ループ、分岐、合流、多層インターチェンジなど複雑な道路トポロジーをサポートし、<junction> によって高度な交差点接続ロジックを実現します。
  4. 優れた拡張性:<userData> を利用した独自フィールド追加が可能であり、Apolloなどのシステム独自拡張にも対応できます。
  5. 実データと仮想データの両対応:実際の高精度地図から生成された道路ネットワークにも、仮想シナリオ生成にも利用でき、アルゴリズム検証や極限状況シミュレーションを支援します。

短所

  1. ファイルサイズが大きく解析効率が低い:XML形式であるためデータ冗長性が高く、1km程度の高速道路データでも数十MBに達する場合があります。そのため、車載側でのリアルタイム解析性能に影響を与える可能性があります。
  2. 制作コストが高い:編集には RoadRunner などの専門的な商用ソフトウェアが必要な場合が多く、オープンソースツールチェーンは機能が限定されています。そのため、データ制作コストが高くなります。
  3. 静的情報のみを記述:車線や標識など静的道路情報のみを対象としており、動的な交通参加者や行動ロジックは含みません。そのため、OpenSCENARIO など他の標準と組み合わせる必要があります。
  4. 経路計画との親和性が低い:データ構造はシミュレーション描画やセンサシミュレーション向けに最適化されており、自動運転意思決定に必要な効率的トポロジークエリやセマンティック表現には不向きです。
  5. 座標系が複雑:トラック座標系(s, t, h)と慣性座標系を組み合わせて使用するため、開発者にとって学習や変換の負担が大きくなります。

応用シーン

OpenDRIVE(.xodr)は主に、自動運転における仮想シミュレーション試験、高精度地図構築、経路計画に利用され、システムに高精度な静的道路ネットワークモデルを提供します。CARLA、PreScan、MATLAB などのシミュレーションプラットフォームで広く採用されており、都市道路、高速道路、複雑な交差点などのデジタルモデリングをサポートします。これにより、仮想環境における認識・意思決定・制御アルゴリズムの検証において、高いリアリティと再現性を確保できます。さらに、協調型車両インフラシステム(V2X)やスマート交通インフラの設計・検証にも利用されています。

1. matplotlib を使用した .xodr ファイルの可視化。

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2. OpenDRIVE では、パラメトリック三次曲線は <paramPoly3> 要素を用いて <geometry> 要素内で表現されます。

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ファイルの開き方

1. .xodr 高精度地図オンラインビューア。

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関連 GIS ファイル

ASCAT

SpatiaLite

SOSI

SDTS

参考

  1. https://gdal.org/en/stable/drivers/vector/xodr.html
  2. https://en.wikipedia.org/wiki/OpenDRIVE_(specification)
  3. https://github.com/DLR-TS/xodr