Nominatim API(OpenStreetMap公式サービス)
2026年09月08日 17:42

GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVTなどの複数のGISフォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrainへの変換や公開が可能なワンストップ3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。

概要

Nominatim APIは、OpenStreetMapが公式に提供するオープンソースのジオコーディングおよびリバースジオコーディングサービスです。人間が読める住所(例:「中国浙江省杭州市西湖区」)を正確な緯度・経度座標に変換する正ジオコーディングや、緯度・経度座標(例:30.2642, 120.1667)を構造化された住所情報に戻すリバースジオコーディングが可能です。データはすべて、世界中のボランティアが提供するOpenStreetMapの地図情報に依存しています。自由入力による検索や構造化パラメータによる絞り込みに対応し、地図アプリケーション、位置検索、データ分析などの分野で幅広く利用されています。また、公式の公開インターフェースを通じて無料で利用できますが、1秒あたり1リクエストを超えないという利用ポリシーを遵守する必要があります。

構成要素

Nominatimのファイル構成は、次の3つのレベルから理解できます:

  • ソースコードディレクトリ:nominatim/api/(APIインターフェース層)、nominatim/tokenizer/(トークナイザー)、lib-sql/(データベース関数)、settings/(設定ファイル)、sql/(テーブル作成スクリプト)、test/(テストスイート)など。
  • デプロイ環境のファイルシステム:data/osm/(元のOSMデータファイル)、postgres/(PostgreSQLデータベースの保存領域で、最も容量を消費する)、config/settings/local.php(カスタム設定)、logs/(実行ログ)、docker-compose.yml(コンテナデプロイ設定)。
  • 主要データベーステーブル:place(すべての地点を格納)、search_name(検索インデックス)、place_addressline(住所階層の関係)、location_area/road(地域および道路の補助テーブル)。PostGISの空間インデックスにより、高速な検索を実現しています。

長所

  1. オープンソースで無料:完全にオープンソースで、ライセンス料を支払う必要がありません。データの透明性も高く、個人プロジェクトや非商用アプリケーションに適しています。
  2. グローバルな共同作業によるデータ:世界中のボランティアが提供するOpenStreetMapのデータに基づいており、世界規模のカバレッジを備え、約167言語と各地域の住所表記に対応しています。
  3. 多様な検索方式に対応:正ジオコーディング(住所→座標)、リバースジオコーディング(座標→住所)、構造化パラメータ検索、バッチ検索など、豊富な機能を提供します。
  4. 完全なオフライン運用が可能:独自に構築・運用すれば、外部ネットワークに接続せずにサービスを提供でき、データのプライバシーやコンプライアンスの要件を満たせます。
  5. 高いカスタマイズ性:カスタムトークン化ルール、ランキングアルゴリズム、国別の動作設定に対応しており、モジュール化された設計により拡張も容易です。

短所

  1. 公開APIの厳しいレート制限:公式公開インターフェースでは、匿名ユーザーのリクエストが1秒あたり1回以内に制限されています。高頻度の利用には、独自サービスの構築や商用代替サービスの購入が必要です。
  2. 地域によるデータ品質の差:データ品質はOSMコミュニティの貢献度に大きく依存します。欧米地域のデータは充実していますが、発展途上国の農村部などではデータが不完全な場合があります。
  3. 独自構築は複雑でリソース消費が大きい:PostgreSQLとPostGISデータベースを手動で管理する必要があり、世界全体のデータには1TB以上のストレージが必要です。少なくとも32GBのメモリとNVMe SSDが推奨され、データのインポートにも長時間を要します。
  4. 検索性能に限界がある:複雑な検索やリバース検索の応答時間は数百ミリ秒から数秒に達する場合があり、高同時実行環境では性能ボトルネックやOOM問題が発生しやすくなります。
  5. 機能範囲が限定的:提供するのはジオコーディングとリバースジオコーディングのみで、ルート検索、ナビゲーション、地図タイルのレンダリングなどの機能は含まれていません。そのため、完全な地図アプリケーションの要件を満たすことはできません。

応用シーン

Nominatim APIは、住所と座標を相互に変換する必要があるさまざまな場面で広く利用されています。たとえば、地図ナビゲーションでユーザーが入力した住所を地図上に表示する、物流配送システムで配送先住所を標準化してルートを計画する、ソーシャルサービスや旅行プラットフォームでコンテンツに自動的に位置情報タグを付ける、といった用途があります。また、不動産、都市計画、緊急救援、商業データ分析、IoT資産管理などの分野でも活用されています。開発者は、テキスト形式の住所を一括して緯度・経度座標に変換し、位置情報に基づく検索、可視化、空間的な意思決定を実現できます。

1. Dockerイメージを使用したNominatimジオコーディングサービスのコンテナ構築

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ファイルの開き方

1. Web版でOpenStreetMapの地図を読み込む

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関連地図サービス

ORS API

GeoJSON API

NOAA NCEI API

Teleport API

参考

1. https://nominatim.org/2021/02/27/nominatim-ui-3dot0.html

2. https://www.geoapify.com/nominatim-geocoder/

3. https://github.com/osm-search/Nominatim/issues/2122