PSAD56(Provisional South American Datum 1956–EPSG:4248)
2026年07月22日 16:47
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概要
PSAD56(EPSG:4248)は1956年に採用された南米暫定地球測地基準であり、南米地域で広く使用されてきた伝統的な地図座標系です。現地の地上測量データを基に構築され、南米諸国の初期測量、地図作成および地理データ収集に主に用いられました。特定の楕円体パラメータを使用しており、現在でも多くの歴史的地理データや古い図面、地域の通常測量において引き続き使用されています。
構成要素
- 基準名称とコード:正式名称は「1956年南米暫定地球測地基準」で、EPSGの唯一コードは4248であり、地域特有の地理座標系を示します。
- 参考楕円体:Hayford 1910(国際楕円体)を基準楕円体として採用し、地球の形状と尺度に関するパラメータを定義します。
- 大地原点:アルカパナ(La Campana)をペルー国内に設けた地点を全体の基準原点として設定し、測地基準の起点となります。
- 投影タイプ:地理座標系(経緯度座標系)であり、自身には地図投影を持たず、経緯度を用いて点の座標を表現します。通常、横メルカトル、高スメルカトルなど他の投影法と併用されます。
- 高程基準:南米地域の平均海面を高程の基準面として用い、平面と高程の統一された座標系を形成しています。
長所
- 地域適応性が高いため:南米地域に特化した暫定測地基準であり、そのエリアの地質構造や地理的特徴を考慮した設計により、測量や地図制作などの基本的なニーズを満たしています。
- 歴史的かつ広範に使用されてきた:20世紀中頃から21世紀初頭にかけて南米地域での地理情報の収集や解析に広く用いられ、地域的な地理研究における基盤を提供しました。
- 技術的実装が簡単:古典的な測量技術に基づいているため、技術的なハードルが低く、南米諸国が資源を限定された状況でも迅速に導入・利用できました。
短所
- 局所的な歪みが顕著:当時の技術では、南米大陸の地殻変動やプレート活動などの局所的な変形を適切にモデル化できなかったため、座標変換時にシステム的なエラーが生じ、高精度な地理情報利用に不向きです。
- 現代の地心座標系との互換性が低いため:GPSや地心基準系(例:SIRGAS95)の進展により、PSAD56は現代の基準系と互換性が低下し、使用が難しくなっています。
- 精度の限界:当時の測量技術とデータ処理能力の制約により、高精度な地理情報の応用(例:都市計画、災害モニタリングなど)に不十分です。
- 地理的範囲に限られている:設計の目的は南米向けであり、他の大陸や世界規模での適用は困難です。これにより、地域間の地理情報統合において制限が生じます。
応用シーン
PSAD56は、南米地域における基礎測量、地図作成・出版などに広く用いられ、地形図や資源分布図などの作成に一貫した座標フレームを提供しました。また、地質調査や土地利用計画などの伝統的な地理情報の収集にも支えられてきました。資源管理やインフラ建設などで空間位置の基盤となるニーズを満たしました。さらに、早期のリモートセンシング画像処理やGISデータ統合においても、地域の参照基準として活用されてきました。
例
1. PSAD56(EPSG:4248)。
関連座標系
NAD83(2011)
NTF
モンテマリオ
AGD84
参考
- https://epsg.io/map#srs=4248&ops=1201&x=-68.938059&y=-17.736248&z=4&layer=streets
- https://epsg.com.tr/en/4248
- https://dev.georepository.com/crs_4248/PSAD56.html