プトニンス P5 投影(Putnins P5 projection)
2026年04月13日 17:45
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概要
Putnins P5 projection(プトニンス P5 投影)は、地図投影における数学的手法の一つであり、疑似円筒図法(pseudocylindrical projection)に分類されます。主に地球の三次元表面を二次元平面へ変換するために用いられ、面積・形状・角度の歪みをある程度バランスさせることを目的としています。特に主題図の作成や特定地域の地理情報可視化に適した投影法です。
オーバービュー
Putnins P5 投影は疑似円筒図法の一種であり、特定の数学式を用いて地球の曲面を平面へ展開します。この投影では、子午線は曲線として描かれ、緯線は直線かつ互いに平行に配置されます。この投影の設計目的は、面積歪みと形状歪みを一定の範囲でバランスさせることにあり、特に中緯度地域における大規模な主題地図の作成に適しています。これにより、比較的正確な地理的分布の表現が可能になります。
長所
- 全球規模の地図作成に対応:Putnins P5 投影は世界全体を対象とした地図作成をサポートしており、世界地図や全球的な気候分布図など、広域の地理情報を表示する用途に適しています。
- 比較的良好な形状保持:疑似円筒図法として、他の一部の投影法と比較して形状の保持性能が比較的高く、特に低緯度から中緯度地域では地物の形状歪みが比較的小さくなります。
- パラメータの柔軟性:中央子午線、偽東距、偽北距などの投影パラメータを設定することが可能であり、特定地域の表示を最適化するよう調整できます。
- 幅広い応用性:特定地域を強調した世界地図の作成など、さまざまなスケールの地理情報可視化に対応できます。
短所
- 面積歪みが大きい:Putnins P5 投影は形状の保持をある程度重視しているため、面積歪みが比較的大きくなります。特に高緯度地域では面積の誤差が顕著となるため、土地利用分析や人口密度分析など面積精度が重要な用途には適していません。
- 極地域の表現が困難:多くの疑似円筒図法と同様に、極地域では歪みが非常に大きくなり、極地の地理的特徴を正確に表現することが困難です。そのため極地研究には適していません。
- 方向の歪み:投影過程において方位関係が歪む可能性があります。特に投影中心から離れた地域では方向情報の精度が低下し、航行やルート計画などの用途には不向きです。
- データ互換性の制限:既存データが別の座標参照系(CRS)を使用している場合、Putnins P5 投影を利用する前に座標変換が必要になります。この変換処理は追加の誤差や処理コストを生む可能性があります。
応用シーン
Putnins P5 投影は、全球表示能力と比較的良好な形状保持の特性から、特定地域を強調した世界地図や主題図の作成によく利用されます。例えば、気候分布図や植生分布図など、低緯度から中緯度地域の地理パターンを表現する用途に適しています。また、教育用途や科学コミュニケーション資料など、直感的に地理情報を理解させる必要がある場面にも適しています。ただし、極地研究や正確な面積計算、方向分析が必要な用途では使用を避ける必要があります。
例
1. Putnins P5 投影。

2. Putnins P5 投影。

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参考
- https://proj.org/en/stable/operations/projections/putp5.html
- https://map-projections.net/single-view/putnins-p5:mapimg-ssw