プトニンス P2 投影(Putnins P2 Projection)
2026年04月09日 18:33
GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVTなどの複数のGISフォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrainへの変換や公開が可能なワンストップ3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。
概要
Putnins P2 Projection(プトニンス P2 投影)は、1934年にラトビア出身の地図学者 R. V. Putnins によって提案された疑似円筒図法の等積地図投影です。主に世界主題図の作成を目的として設計されました。この投影法は、特定の数学的手法を用いて地球表面の曲面形状を平面へ変換します。特徴として、中央子午線は赤道の長さの半分の直線として描かれ、緯線は赤道に平行な直線として配置されます。また、緯度が高くなるにつれて緯線の間隔は徐々に狭くなります。中央子午線および北緯・南緯36°46′付近では歪みが生じず、それ以外の地域では距離が離れるにつれて歪みが徐々に増加します。
オーバービュー
Putnins P2 投影は疑似円筒図法に分類される等積投影です。中央子午線は赤道の半分の長さを持つ直線として描かれ、緯線は中央子午線に対して直角で赤道と平行な直線になります。緯度が高くなるほど緯線間隔は徐々に縮小するよう設計されており、この仕組みによって中央子午線および北緯・南緯36°46′付近では歪みがゼロとなります。一方で、それらの基準位置から離れるにつれて歪みが徐々に増加します。全体として形状歪みと面積歪みのバランスを保ちながら、地表面の面積比率を正確に表現できるため、世界規模の主題図における等積表現に適しています。
長所
- 等積性(Equal-area property):Putnins P2 投影は等積投影であり、地図上の面積は地球上の実際の面積と比例関係を保ちます。そのため、人口分布図や資源分布図など、地域ごとの面積比較が重要な世界主題図に適しています。
- 中央子午線の特徴的な設計:中央子午線は赤道の半分の長さの直線として描かれます。この設計により、地図の中央部分で視覚的なバランスが保たれ、読者が中央付近の地理的要素を認識しやすくなります。
- 緯線の規則的配置:緯線は赤道に平行な直線として配置され、中央子午線と直交します。この構造により、緯度方向の歪みが比較的均一になり、異なる緯度帯における地理的特徴の比較が容易になります。
- 特定緯度での無歪み:中央子午線および北緯・南緯36°46′では歪みがゼロとなります。これらの基準位置では形状や面積が地球上の状態と一致し、地図の信頼性を高めます。
短所
- 中心から離れるほど歪みが増加:中央子午線および基準緯度(36°46′ N/S)から離れるほど歪みが大きくなります。特に高緯度地域や地図の端部では形状や面積の歪みが目立つ場合があります。
- 主に世界地図向け:Putnins P2 投影は世界規模の主題図のために設計された投影法であり、地域地図や大縮尺地図には適さない場合があります。用途によっては他の投影法の方が適していることがあります。
- 正角・正距ではない:この投影は正角図法(角度保持)でも正距図法(距離保持)でもありません。そのため、地図上で測定した角度や距離は実際の地球上の値と大きく異なる可能性があります。精密な測量や距離分析には注意が必要です。
応用シーン
Putnins P2 投影は等積特性を持つため、世界規模の面積比較が重要な主題図の作成に広く利用されます。例えば、人口分布、資源分布、環境変化などのデータを可視化する地図に適しており、地域ごとの面積を正確に比較できます。また、疑似円筒図法によるシンプルで整った形状を持つため、教育用地図や科学コミュニケーションにおける世界概観図にも適しています。
例
1. Putnins P2 投影。

2. Putnins P2 投影

関連 GIS 投影
一般視点投影
カヴライズキーVI図法
カヴライスキー V 投影
パターソン円柱投影
参考
- https://proj.org/en/stable/operations/projections/putp2.html
- https://map-projections.net/single-view/putnins-p2